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2か年14億円で大規模改修/県資産経営課/青少年女性会館を機能強化

2018/04/16 日刊建設タイムズ

 県総務部資産経営課は、本年度で県青少年女性会館の大規模改修工事に着工する。県の当初予算に年度事業費2億535万4000円と債務負担行為11億6700万円の総額13億7235万4000円を措置した。昨年度で実施設計を完了しており、早い時期に県県土整備部施設改修課が工事を発注する。工事は2018~19年度の2か年で実施し、20年度の供用開始を目指す。実施設計はカトウ建築事務所(千葉市中央区栄町36―10)が担当。

 大規模改修では、施設が老朽化や狭隘化する中央児童相談所と警察少年センターの機能を移転し、機能強化を図る。中央児童相談所は一時保護所となっているため、宿泊できる居住スペースを確保するほか、新たに研修スペースなどを設ける。

 一方、同会館内に入居している男女共同参画センターなどの団体は、旧ちばキャリアアップセンター(千葉市中央区都町2―1)に移転する。

 同センターは団体の移転に併せ、昨年度から大規模改修工事を実施している。工期は7月31日までで、工事完了後、秋口から引っ越しを行い、移転完了後に青少年女性会館の大規模改修に着手する予定。旧ちばキャリアアップセンターの大規模改修は、建築を鵜沢建設、電気設備を橋本電業社、機械設備を京葉工管が施工。

 県青少年女性会館の所在地は千葉市中央区天台6―5―2。敷地面積は6124・36㎡。建物規模はRC造地下1階地上4階建て延べ4675・09㎡。最小Is値は0・45。

 施設の概要は、1階がロビー、エントランス、2階が多目的室、第1~3会議室、相談室、3階が第4~8会議室、茶室等、4階がホール、視聴覚室。施設内には男女共同参画センターなど県の出先機関が入居している。

 同会館は、青少年及び女性に対し文化活動の場を提供することで、青少年の自立性及び連帯性の伸長並びに女性の社会活動の促進を図ることを目的に1981年11月に設置された。

 工事は80~81年度の2か年で実施し、建築を石川組、給排水設備を伊藤水道、空気調和設備を芝工業、電気設備をモデン工業が施工した。

 また、既存の中央児童相談所の建物は旧耐震基準(1972年完成)で、Is値は0・98。建物規模はRC造2階建て延べ1588㎡。

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