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国土交通省北陸地方整備局(建設)

歩道除雪ガイダンス装置が文部科学大臣賞

2018/04/19 新潟建設新聞

 北陸地方整備局北陸技術事務所職員が開発した「歩道除雪ガイダンス装置」が文部科学大臣表彰(創意工夫厚労省)を受賞した。16日には装置を考案した北陸技術事務所の長谷川崇機械調査係長への伝達式が挙行された。

 歩道除雪車ガイダンス装置は、事前に登録されたマンホールや段差、標識などの障害物や雪捨禁止区間が近づくと、画面表示と警告音でオペレーターに注意喚起を促す。歩道除雪は、段差、乗り入れなど介在物が多く、機械が小さいため脱輪、傾斜による転倒の危険性がある。またボランティアサポートプログラムなどで、経験の浅いオペレーターが従事する場合も多いことから除雪を支援する装置を開発した。2015年度から検討を重ね、昨年度より新潟国道管内で1台を導入している。

 小俣篤北陸地方整備局長は「歩道除雪のオペレーター不足にも対応した技術であり、日ごろの業務改善と粘り強い努力によるもの。豪雪を鑑みても重要な技術であり、北陸から受賞者を出せたことは励みであり、模範となる」と功績をたたえた。長谷川係長は、「今後も精度を上げてフォローアップし、将来的には自動化にも応用していきたい」と語る。

 同賞は、優れた創意工夫により、各職域で科学技術の考案、改良等に貢献した実績顕著な勤労者を表彰するもの。全国の地方整備局員からは7人が選ばれ、北陸地方整備局では3年ぶりの快挙となる。

【写真=長谷川氏に表彰を伝達】

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