県は本年度、心のケア総合支援事業への取り組みの中でこころの発達総合支援センターなどの施設建設に着手する。主な施設の総延べ面積は６５９２㎡。国の内示を待って各建物分割による発注手続きに入る予定で、秋口には着工となる運び。２０１９年度中の完成を目指して事業を進める。

　甲府市住吉２丁目の旧職員研修所跡地（敷地Ａ１万４６９０㎡）に計画される施設は、こころの発達総合支援センター、児童心理治療施設、中央児童相談所および特別支援学校に大きく分けられる。

　各種検査室や相談室などを備える支援センターはＲＣ造２Ｆ延べ１４９３㎡。入所30人、通所15人を定員とする治療施設はＲＣ造２Ｆ延べ１１３２㎡で、別棟の入所部門（Ｗ造２Ｆ延べ７７０㎡）と接続する。１階に男子（１ユニット８部屋×２）、２階に女子（１ユニット７部屋×２）の居室を配置する。

　治療施設の子どもたちが通う支援学校は教室棟がＲＣ造２Ｆ延べ９２９㎡とされ、メディアルームや音楽室などの特別教室はＷ造平屋延べ２００㎡。教室は１階に小学生６学年、２階に中学生３学年分を振り分け、職員室や特別教室も２階におく計画。体育館はＳ造平屋延べ３００㎡規模。

　４施設に関しては工事発注も分割で行う方針で、６月半ばにも見込まれる国の交付金内示後に入札手続きを進める流れ。夏から秋ごろの工事着手を想定している。

　周囲の園庭や駐輪場などを含めた外構工事は、建物が完成に近づいた段階で別途発注する。来年度中の完成を目指す。

【配置図あり】