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山梨県笛吹市

笛吹みんなの広場活用方針近く決定 笛吹市

2018/05/10 山梨建設新聞

 笛吹みんなの広場(旧NTT用地)の活用策について笛吹市は本年度、整備方針を固める。昨年度開かれた検討委でまとめた意見や市民からのアンケート結果を基に具体的な整備内容を決定。本年度の補正予算に設計費を盛り込み計画の具体化に着手する見通し。市は11日に地元説明会を開き、アンケート結果の報告などを行う。

 石和温泉街にある約2・5hの広大な敷地の活用策が近く決まる見通しになった。市は昨年度と本年度のおおむね2年で整備方針を決める方針で昨年度、検討委を設置。そこで出た意見を基に市民2000人にアンケートを実施した結果、整備する施設に求める要素として1番多かったのが「自然を感じられる施設」で次に「イベント機能」だった。

 アンケート結果を受け市は「検討委の意見と市民の意見が一致する結果となった」(市政策課)と判断。先月19日、検討結果をまとめ市議会に報告した。

 市は11日に笛吹市スコレーセンターで、事業についての市民向けの説明会を開く。検討委で集約された意見やアンケート結果を報告し、そこで出た意見を計画に生かす。市はこの説明会後も「市民団体などからの要望があれば計画の内容を説明したいと考えている」(同課)。

 市は整備内容が固まり次第、本年度の補正予算に設計費などを盛り込む方針。予算が確保できれば基本・実施設計を進めるとともに開発協議を行い早期着工を目指す。

 同跡地については当初、NTTがメガソーラー施設を整備する方針でいたが市民らの反対を受け断念。昨年5月に市が同跡地を買い取り公共利用する方針を決めた。水辺と街のにぎわい創出を目指す「笛吹市ミズベリング構想」を進める中で同跡地に俳優・三船敏郎氏の功績を紹介するミュージアムを建てる案もあったが、市議会などの反対を受けとん挫。その後同跡地活用についてはミズベリング構想と切り離して検討を進めることになった。


【写真=笛吹みんなの広場。周辺道路の整備も進む】

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