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山梨県峡東建設事務所

上萩原BPなど推進 県峡東建設の本年度事業概要

2018/05/12 山梨建設新聞

 県峡東建設事務所(保坂秀人所長)は本年度の事業概要を明らかにした。道路関連は国道411号「上萩原バイパス(甲州市上萩原)」「勝沼拡幅(同市勝沼-等々力)」といった継続事業がメイン。2010年度から着手した「塩の山西広門田線Ⅱ期(同市塩山上於曽)」については年度末の完成を予定する。河川・砂防についても継続事業の平等川の改修や天川砂防の整備などを進める予定だ。

【国道411号上萩原Ⅲ期バイパス】(甲州市上萩原)

 東京都八王子市を起点に丹波山村・甲州市内を抜け甲府市へと至る幹線道路のバイパス整備。Ⅲ期バイパスは延長1900m、全幅7m。主な構造物としてトンネルを2カ所、橋梁を3カ所に整備する。本年度は昨年度末に発注された金運橋(仮称)の上部工やトンネル整備などを計画。同上部工は3工事に分けて発注されたが、うち1工事が不調となったため今月28日にあらためて入札を行う。

【国道411号勝沼拡幅】(同市勝沼ー等々力)

 勝沼町山ー等々力間約2㎞の道幅が狭いため改良する事業。交通渋滞が発生している上、歩道が未整備な箇所も多いため道路両側に歩道を整備し、電線類の地中化も行う。延長2000m、全幅13m。昨年度は用地買収を進めるとともに電線共同溝工を発注。本年度以降も順次、歩道や電線共同溝の整備を進めていく。

【道路施設の老朽化対策】

 高度経済成長期に建設されたトンネルや橋りょうを維持管理するため補修などを行う。県で策定した長寿命化計画に基づき点検や補修工事を進める。

【塩の山西広門田線Ⅱ期】(同市塩山上於曽)

 同線の道路幅を17mに広げ歩道を整備。電線類を地中化する。延長は870mで、うち560mをⅠ期工事として2011年度までに整備した。残る310mは本年度末に完成する予定。すでに電線共同溝工事と道路改良工事を終えており、本年度に舗装して完了となる。

【山梨市駅南線Ⅰ期】(山梨市上神内川)

 同線の720m区間について道幅を17mに広げる。2012年度に事業着手。用地買収中で、本年度も引き続き交渉を進める。同駅周辺整備も同市により行われており、それらと併せ地域の活性化に効果があると期待されている。

【平等川河川改修】(笛吹市春日居町鎮目)

 富士川水系・平等川における豪雨被害を防ぐため河川改良する。同町鎮目地内から上流700m区間の河道拡幅を進めており、本年度は柳瀬橋上流右岸の護岸工を実施する予定。

【天川砂防】

 富士川水系・天川の下流域は集落が密集しており、公民館やスポーツ施設などもあるため堰堤工や渓流保全工を施す。本年度は昨年度に続き渓流保全工を実施する予定。

【日川砂防】

 富士川水系・日川流域にある天目堰堤が大幅に損傷し十分な防災機能を果たせない恐れがあることから改築する。同流域には人家や保育園、公民館があり国道20号も走っているため、早急に改築を進める。現行の基準を満たした新たな堰堤整備に向け本年度は本堤腹付工や前庭保護工を実施する。


【写真=整備が進む上萩原BP】

【写真=改築中の天目堰堤】

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