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(社)長野県建設業協会松筑支部

深澤支部長を再任

2018/05/19 長野建設新聞

長野県建設業協会松筑支部(深澤信治支部長)は17日、松筑建設事業協同組合、株式会社松筑建設会館を含む3団体の通常総会を松筑建設会館で開き、任期満了に伴う役員改選では深澤支部長を再任した。

冒頭のあいさつで深澤支部長は前年度事業を振り返り、「発注者との意見交換会や懇談会を数多く開催し、少しでも利益を確保できる環境づくりと、地元の工事は地元の業者が受注できる環境づくりに取り組んできた。それにより業界の課題である後継者や若手労働者不足を解消したいと思っているが、すぐに改善できるものでないので、これからも継続的にやっていきたい。今後も『頼りになる松筑支部』を維持し、会員75名がお互い協力し、一致団結して支部運営に取り組んでいきたい」と決意を新たにした。

続いて議事に移り、3団体の関連議案を原案通り承認した後、任期満了に伴う役員改選では、深澤支部長を含む全役員が再任された。再任のあいさつで深澤支部長は「世の中は景気がよくなっているといわれるが、わが業界はなかなかその波に乗れない。支部会員皆さまが仕事を受注できる環境を整えていきたいと思っているので皆さまのご支援ご協力を」と呼びかけた。

総会後の懇親会には地元選出県議会議員や松本地域振興局など県関係機関から多数の来賓を招き、盛大に開催された。深澤支部長は総会で行われた役員改選の内容を報告し、「頼りになる松筑支部を維持していきたい」と決意を示した。出席した県議会議員3人を代表して本郷一彦議員は深澤支部長のさらなるリーダーシップに期待。続けて「私もお手伝いさせていただいた青木峠トンネルに1000万円の調査費がついた。全体では150億円規模の事業になるとの試算も出ており、財政出動しなければならない課題が多くある。また、県の現時点における平均落札率は92.7%で、営業利益ができるといわれる94%まで何とか今年目安を付けていけるよう入札制度研究会を中心に皆間様方のお仕事のご苦労に還元できるシステムをつくらなければならない」と述べた。行政機関を代表して、4月に松本建設事務所長に就いた藤池弘所長は「平成30年度の松本建設事務所の当初予算は63億円と対前年度比109%となり、県全体でみても高い伸び率。今後も協会皆さまのお知恵お力をいただきながら進めて参りたい」と呼びかけた。

総会では、支部長表彰が行われた。会社の部で表彰された2社は、除雪作業で福井市に派遣され、貢献した功績によるもの。

新役員と支部新年度主要事業、表彰受賞者は次の通り。

【新役員】※敬称略

◇支部長=深澤信治(フカサワイール)

◇副支部長=大池太士(松本土建)、平林慶則(平林建設)

◇理事=伊藤浩一(丸善土木)、増田正(ヤマジン)、高嶋伸光(大高組)、高宮善郎(高宮組)、堀貴明(松本工務店)、川瀬雄一(川瀬建設)

◇監事=関川光寿(関川組)、竹入浩(竹入興業)

◇常務理事=鈴木正夫(松筑支部事務局長)

◇顧問・相談役=清澤由幸(清沢土建)

【主な事業計画】

◇地域性を考慮した入札制度改善は重要課題であり、総合評価落札方式の改善等、適正な入札制度を目指して関係機関との意見交換会を積極的に実施する。

◇社会資本整備のための、公共事業量の継続的な安定および拡大を推進し、持続的な予算確保を要望する。

◇災害時の対応として県と災害時の情報を共有する「道路・河川等管理情報システム」を活用した災害の情報伝達の体制整備のための模擬訓練を実施する。

【支部長表彰受賞者】※敬称略

◇個人の部=古畑千喜(高宮組工事長)、中西秀樹(ハシバテクノス参事)、有賀英生(ハシバテクノス課長)

◇会社の部=大原建設(大原辰雄社長)、竹入興業(竹入浩社長)

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