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県木造住宅産業協会

森林伐採ツアーを利根沼田で実施

2018/07/03 群馬建設新聞

群馬県木造住宅産業協会(向井詔士会長)は6月30日、利根沼田地区で森林伐採見学ツアーを開催した。県産材の木材をアピールしようと2017年度から開催されているもので、ことしは一般参加者を含む26人が参加した。午前中は住宅に使われる木材の伐採現場で作業を見学、午後からは、木材の加工工場に会場を移し、一連の生産作業について理解を深めた。

この日のイベントは同協会の賛助会員である宇敷木材工業(沼田市)の協力のもとに実現。同社が担当する昭和村の山林の現場ではヒノキの伐採と重機による玉切り作業を見学。同社のベテラン社員がヒノキを次々と手際よく伐採すると、参加者からは歓声があがった。また、伐採した直後の伐根の香りを確認するなどして現場の雰囲気を楽しんだ。

伐採現場での見学の後には、宇敷木材工業に会場を移した。前半は宇敷慶一郎代表取締役社長による製材のJAS規格などの説明会を実施。農林水産省が定める規格内容や林業の現状などを丁寧に説明した。

説明会の後には同社の工場内を見学。午前中に伐採した木材が工場で加工される工程を順番に見守った。木材が大型の機械を通して加工されていく迫力ある工程には驚きの声があがった。

宇敷社長は「群馬県産の木材とJAS規格への理解が深まればと、協力させて頂いた。少しでも業界に貢献できれば幸い」とコメント。参加者は普段は関わることのない伐採現場や加工工場の様子に感動した様子だった。また、小学生には同社からお土産としてカブトムシがプレゼントされ、満面の笑みがこぼれた。

同協会は17年度はみどり市で同様のイベントを開催。今回の開催にも手応えを感じており、19年度以降もこのツアーを継続していきたい考え。

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