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用地取得88%に 県緊急街路の田富町敷島線の富竹1工区

2018/07/04 山梨建設新聞

 県議会6月定例会の土木森林環境委員会が6月29日に開かれ、補正予算案において緊急街路整備による田富町敷島線整備に4億6000万円余の事業費を投入することを県側が説明した。主に用地補償費として充当される予定で、これにより取得率は88%ととなる見通し。

 この日の同委員会では森林環境部および県土整備部の予算審議が行われ、予算が盛られた各課長から充当する所管事業の説明と質疑などが行われた。

 このうち県土整備部関係の一般会計分は道路橋梁費に28憶9772万8000円、河川砂防費に5億61万6000円、都市計画費21億8044万3000円が割り振られている。このうち都市計画課所管分の緊急街路整備事業においては、田富町敷島線など7路線に対して11憶3772万4000円が計上されている。

 宮本秀憲委員の質問に都市計画課の樋口有恒課長は、主な内訳として「甲斐市の田富町敷島線に4億6000万円余、山梨市の山梨市駅南線に2億5000万円余、甲府市の遠光寺東交差点の改良として太田町蓬沢線に2億4000万円余を配分」と返答。田富町敷島線については「竜王駅周辺の渋滞緩和が期待される路線で、国道52号から20号までを富竹1工区(図参照)として整備している。今回の補正はこの区間の用地補償費が主な内容」と述べ、今回の予算を充当することにより用地取得率が昨年度末の78%から10%ほどアップ(取り付け道路の部分を除く)することを明かした。

 本定例会に上程された補正予算案の公共事業は国の補助決定に伴い追加されたもので、後藤斎知事は代表質問の答弁などで当初予算との一体的な発注に言及するとともに、予算執行の平準化を念頭に、工期が来年度に繰り越すことが確実な案件に関しては6月補正の段階で繰越明許を設定するなどの対応をとっている。

 なお委員会では採決の結果、付託された2案件(一般会計、流域下水道事業特別会計)について原案どおり可決するものとした。

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