記事

事業者
千葉県千葉市

マスタープラン策定へ/11日までプロポ参加受付/千葉市 千葉公園再整備

2018/07/05 日刊建設タイムズ

 千葉市緑政課は4日、千葉公園再整備マスタープラン策定業務委託の公募型プロポーザル手続きを開始した。千葉公園のさらなる魅力向上と周辺地域の活性化を図るため、(仮称)千葉公園ドームや新体育館の区域(現在の千葉競輪場敷地)も含めて、千葉公園全体の再整備マスタープランを策定する。委託期間は2019年3月25日まで。委託限度額(消費税を含む)は1800万円。

 プロポーザルの参加資格要件は、同市入札参加資格者名簿(測量・コンサルタント)において、地区区分が「市内」または「準市内」で、業務が「土木関係コンサルタント業務」の「造園」(土木:造園)に登録されている者。建設コンサルタント登録規定に基づく「造園部門」の登録を受けている者。過去15年間に会社の実績として「おおむね10ha以上の都市公園の基本計画策定に類する業務」の履行実績を有する者等。

 参加申し込み書の提出期限は今月11日、企画提案書の提出期限は同27日。8月7日の選考会でプレゼンテーション審査を行い、同上旬に結果を通知する予定。

 (仮称)千葉公園ドームや新体育館を含めた千葉公園全体の一体的な活用はもちろん、「千葉駅周辺の活性化デザイン」で示された、千葉駅北エリアの活性化に向けた方向性も踏まえて再整備に向けた検討を行う。

 検討を進めるにあたっては、①公園のさらなる魅力向上(既存施設やゾーニングの見直し、新たな機能の導入)②(仮称)千葉公園ドーム等周辺施設との調和(運動施設との相乗効果)③文教施設との連携(近くにある中央図書館等との連続性)④公園を核としたエリアの回遊性の向上(千葉駅からのアクセス性強化のための工夫など)⑤防災機能の強化(広域避難場所・雨水調整機能の向上など)⑥管理・運営のあり方(多様な主体との連携による運営など)を視点とする。

 「現況把握と課題の整理分析」として、上位・関連計画や現地調査、市民・企業等へのアンケート等を通じて対象地域の解決すべき課題を整理分析。

 また、官民の多様な主体との連携により公園の魅力を引き出すため、「マーケット型サウンディング調査の実施」により、民間の活力を最大限に生かすことが可能な事業の可能性を探る。その際、調査は原則公募により行うほか、より良い成果を上げるため受注者の任意で個別調査を実施。事業構想段階における官民の役割分担や整備・運営手法を検討し、取りまとめる。

 これらの結果を踏まえ、基本方針、ゾーニング及びアクセスや動線、環境・景観に関する方針、管理・運営方法など「計画内容の検討と設定」を行う。

 それに基づいて、「再整備マスタープランの作成」(マスタープラン平面図の作成、実勢価格に基づいた概算工事費の算出、再整備のスケジュール及び手法、マスタープラン説明書の作成)及び「再整備後のイメージ図の作成」を行う。その際、マスタープラン案作成後にはパブリックコメントを実施し、広く市民から意見や情報を得る。

 千葉公園(中央区弁天3丁目)の再整備対象エリアは、都市計画決定区域で約21ha、都市公園区域で約16ha。野球場や体育館、プールとともに池や広場、散策路などが整備されている。

 このうち体育館については、千葉競輪場の「250競輪」で整備される(仮称)千葉公園ドームとともに、現在の千葉競輪場敷地内に新体育館を整備する。

 (仮称)千葉公園ドームは、屋内木製トラック自転車競技場としては、静岡県伊豆市の伊豆ベロドローム(設計・施工は清水建設)に次ぐ国内2例目の施設で、日本写真判定が整備する。コンセプトデザインを坂茂建築設計が担当し、RC造(一部別構造)地下1階地上3階建て、延べ約1万4000㎡のドーム屋根で計画。今年10月ごろから既存施設の解体に入り、20年11月ごろの完成を目指す。

 一方、新体育館については先ごろ、基本設計のプロポーザルでINA新建築研究所を特定しており、本年度の基本設計に続いて19年度に実施設計、20~21年度に建設工事を行い、22年度の供用開始を目指す。計画規模は延べ約8200㎡。

 千葉公園再整備に関連して市は14年度に、千葉公園内への新体育施設整備に関する基礎調査等をパシフィックコンサルタンツへ委託している。


 このうち体育館については、千葉競輪場の「250競輪」で整備される(仮称)千葉公園ドームとともに、現在の千葉競輪場敷地内


に新体育館を整備する。

 (仮称)千葉公園ドームは、屋内木製トラック自転車競技場としては、静岡県伊豆市の伊豆ベロドローム(設計・施工は清水建設)


に次ぐ国内2例目の施設で、日本写真判定が整備する。コンセプトデザインを坂茂建築設計が担当し、RC造(一部別構造)地下1階


地上3階建て、延べ約1万4000㎡のドーム屋根で計画。今年10月ごろから既存施設の解体に入り、20年11月ごろの完成を目指す。

 一方、新体育館については先ごろ、基本設計のプロポーザルでINA新建築研究所を特定しており、本年度の基本設計に続いて19年


度に実施設計、20~21年度に建設工事を行い、22年度の供用開始を目指す。計画規模は延べ約8200㎡。

 千葉公園再整備に関連して市は14年度に、千葉公園内への新体育施設整備に関する基礎調査等をパシフィックコンサルタンツへ委託


している。

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら