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県議会6月定例会から

2018/07/05 山梨建設新聞

 ▽一般質問

 大柴邦彦氏(自民党誠心会)

 北杜市須玉町比志地内の増富沢には特別養護老人ホームをはじめ住宅4戸、宿泊施設2件が立地している。一刻も早い対策が必要と思うが、整備状況と今後の見通しは。

 渡辺淳也氏(自民党誠心会)

 長期的視野に立った富士北麓地域の幹線道路ネットワークについての所見は。

 県道山中湖忍野富士吉田線と国道139号(富士見バイパス)が交差するお茶屋町東交差点では、慢性的な渋滞が見られ、住民生活に影響を及ぼしている。交差点における取り組み状況は。

 富士山火山噴火対策砂防においては大幅な予算増額が必要と考えるが、進捗見通しを含めて県としての取り組みは。また山梨県側にも拠点が大切と考えるが取り組みは。 ▽県答弁

 後藤斎知事

 【富士北麓地域の道路整備】

 渋滞や富士山噴火時の避難経路確保などの課題を踏まえ、将来の道路網について体系的に検討していく必要がある。そのため県は4月に検討会を立ち上げ、県と市町村の将来ビジョンや道路計画との整合性を図りながら、整備順序も踏まえた幹線道路ネットワークについて鋭意検討していく。

 【富士山噴火対策】

 予算獲得へ国への働きかけを行う。県内への事業拠点の設置は、円滑な事業執行や有事の際の機動性確保の観点から重要と考えており、早期に実現されるよう国に要望していく。

 垣下禎裕県土整備部長

 【増富沢】

 砂防堰堤1基、下流の水路を整備する計画で昨年度までに現地測量、施設設計を完了させ、4月に用地買収も終了した。2022年度の完成を目指し、本年度当初予算に9000万円をもって着手準備を進めている。

 【渋滞対策】

 新倉河口湖トンネルの開通により交通量が増加し、右折車線が不足し渋滞が発生している。このため交差点の抜本的な改良工事の実施に向け、公共事業評価会議に諮り具体的な検討に着手しているところ。今後は地元の協力をいただきながら現地の詳細な調査や測量設計などを進め、一日も早い事業着手を目指す。

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