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実施設計は千都建築/県病院局/県立佐原病院本館の耐震改修/来年度に着工予定

2018/07/09 日刊建設タイムズ

 県病院局は、6日の簡易公募型指名競争入札で「県立佐原病院本館耐震改修工事実施設計」を千都建築設計事務所(千葉市美浜区真砂3―1―2)に委託することを決めた。入札には同社と榎本建築設計事務所の2者が参加し、同社が予定価格4616万4000円に対し4540万円で落札した。調査基準価格は3589万円(いずれも消費税抜き)だった。委託工期は2019年3月25日。工事は来年8月に着工し、19~20年度の2か年で実施、21年3月の竣工を目指す。

 同病院の所在地は香取市佐原イ2285地先。敷地面積は1万4816・56㎡。用途地域は第一種住居地域。建物規模はRC造5階建て(塔屋付き)延べ5056・41㎡(1974年竣工)。工事費は約8億9700万円(消費税込み)を見込む。

 委託業務の内容は▽病院の耐震補強及び内外装改修▽電気設備、空調設備、給排水衛生設備改修の建築、電気設備、機械設備――の実施設計。

 工事は病院を運営しながら実施するため、設計では病院経営に与える影響を最小限に抑える補強工法の選定及び工事手順等の策定を行うとともに、工事期間中における稼働可能病床数を検討する。また、工事期間中の代替措置及び安全対策並びに工事に必要な搬出入経路及び工事ヤード等の仮設計画を策定する。

 同病院の本館は1974年度の竣工で、耐震性の不足や施設の老朽化などから耐震補強と老朽化対策を実施する。

 昨年度で病院システム(東京都豊島区目白2―16―19)に委託し「県立佐原病院の耐震改修に伴う病院運営影響等調査業務」を実施。耐震改修が地域医療及び病院経営に与える影響を最小限に抑えることを前提とした改修計画を策定した。

 基本計画による主な工事内容は次の通り。

 【建築工事】

 ▽耐震補強工事の施工(補強壁の設置他)▽工事エリアの内装更新▽鉄骨庇の交換工事ほか

 【機械設備工事】

 ▽空調設備=冷温水管及びファルコンの更新、ドレン排水管の天井内配管盛替ほか▽衛生設備=給水・給湯管の更新、衛生器具(トイレ等)及び排水管の更新ほか▽換気設備=パイプファンの一部新設、トイレ換気扇の更新他▽消防設備=スプリンクラーの一部改修ほか

 【電気設備工事】

 ▽耐震補強工事に伴う解体・復旧工事▽高圧コンデンサー盤の一部更新ほか

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