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新潟県長岡地域振興局地域整備部

出前授業で地元小学生が寺泊のインフラ学ぶ

2018/07/10 新潟建設新聞

 長岡市立寺泊小学校でこのほど、県長岡地域整備部による出前講座が行われた。暮らしと土木の働きをテーマとした総合学習の一環として開催。4年1組の児童28人が地元で馴染みのある大河津分水など、身近なインフラの役割を学んだ。

 最初に計画調整課の小野直哉計画専門員が、土木行政の内容を説明。「地域をより良くする仕事」と前置きし、寺泊の地勢の特徴を解説。八代将軍吉宗公の時代に大河津分水の整備を働き掛けた本間屋数右衛門のエピソードを交え、治水の重要性を訴えた。

 次に出前講座に協力しているキタックの近藤仲恵主任が、カードゲームを使った授業を担当。「エンジニアになってまちを守るゲーム」と紹介し、ゲームを考案した土木学会若手パワーアップ小委員会の伊東佑香研究員が、トランプ大の「ポケドボ」の進め方を説明。台風や土砂崩れなどの災害カードが襲う高速道路や橋梁などのインフラカードを、応急復旧カードや事前対策カードで生き残らせるルールを教えた。4人1班でゲームに臨んだ児童はカードをめくるたびに大歓声を上げ、手持ちのカードの数を競い合っていた。

 結びにはゲームで学んだインフラの種類を復習。学校近くの橋などを各自が絵で描き、生活に不可欠な構造物の名前を懸命に書き込む姿が見られた。

 県の伊丹佳世子主任は「同校では違う内容の講座を計画している」と協力に意欲を示した。

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