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新たなインターを検討/磯辺茂呂町線構造検証も/トーニチコンサルへ委託/千葉市 幹線道路網計画

2018/07/12 日刊建設タイムズ

 千葉市は、本年度の幹線道路網整備計画策定の中で、新たなインターチェンジの設置について検討するほか、事業認可を受け用地買収等を進めている磯辺茂呂町線の構造について検証を行う。新たなインターチェンジは将来交通量算出の一環として、東関東自動車道(湾岸市川~潮来)への接続を想定し、国道14号・357号と交差する美浜区の千葉西警察署入口交差点周辺で、フル・ハーフ2つのケースで検討する。幹線道路網整備計画の策定については、トーニチコンサルタント(東京都渋谷区本町1-13-3)へ委託する。

 現在の幹線道路網整備計画は、1995年度に策定。その後20年以上が経過する中で、社会情勢や経済状況が大きく変わり、道路網に対する市民ニーズも変化しているため、現計画の確認・評価を行い、改めて将来道路網を検討・立案。併せて整備優先度等の評価を行い、新たな幹線道路網整備計画を策定する。

 主な業務内容は、①既計画道路網の評価(現況配分、既計画道路網の評価、将来交通量の算出、将来道路網の課題整理)②将来道路網の検討(需要抑制による問題・課題の影響、将来道路網の検討)③幹線道路網整備計画の立案(概算事業費の整理、整備優先度の検討、幹線道路網整備計画の整理)④関連資料の作成(磯辺茂呂町線交通量の変動整理、千葉外房有料道路の資料作成、新たなインターチェンジの設置に関する資料作成、道路整備基本方針の資料作成・取りまとめ)⑤報告書作成。

 履行期間は19年3月18日まで。今月6日に開札した入札で、トーニチコンサルタントが1200万円(予定価格1434万円、いずれも消費税を除く)で落札した。

 新たなインターチェンジは、市内の道路の中でも特に混雑する国道14号・357号の対策を兼ねて、東関東自動車道(以下、東関道)への接続を検討する。東関道は宮野木ジャンクションで京葉道路と連絡し、幕張、市川方面へ向かう。

 その間のインターチェンジは、湾岸千葉インター、湾岸習志野インターともハーフインターで、湾岸千葉インターは上り線が出口のみ、下り線が入口のみ。また、湾岸習志野インターは上り線が入口のみ、下り線が出口のみ。

 このため市内の湾岸地域から東関道を使い、東京方面へ向かうには、湾岸習志野インターまで行くしかないことから、今回の幹線道路網整備計画の中で、国道14号・357号と東関道が交差する、美浜区の千葉西警察署入口交差点周辺で、フル・ハーフの2つのケースで検討を行う。

 また、磯辺茂呂町線は、稲毛区園生町236-10~同1351-1地先の延長2360mについて、幅員20~30m、2~4車線で06年に認可を受け、用地買収や補償業務を進めている。

 京葉道路及び国道16号と交差しており、既認可は海側の園生町交差点から京葉道路との交差部(宮長橋)までを四車平面及び橋梁、京葉道路から山側の国道16号手前までを2車地下2車平面、国道16号との交差部を含む前後を4車平面で計画している。

 このうち園生町交差点側から京葉道路と交差し、その先の国道16号手前までの区間について、2車地下2車平面~アンダー~2車地下2車平面とする案、4車地下2車平面~アンダー~4車地下2車平面とする案、4車平面~橋梁~4車平面とする案を加えて交通量を推計し、必要があれば構造を見直すことも検討する。

 このほか、千葉外房有料道路については、将来交通量推計値及び過年度の交差点交通量調査から、全線無料化した場合の交通需要の伸びなどを推計する。

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