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国土交通省

【ICT活用工事】土工では約31%の時間短縮確認

2018/07/31 本社配信

 国土交通省がまとめたICT活用工事の実施状況によると、2017年度はICT土工について直轄工事で前年度比4割増の815件、都道府県・政令市では同比で大幅増の約300件を実施した。18年3月末までに完成した直轄工事の受注者を対象に行った活用効果の調査結果ではICT土工で平均31・2%の時間短縮効果が確認された。また初めて導入されたICT舗装工でも起工測量から工事完成までの一連の延べ作業時間で約3割の削減効果があった。

 ICT浚渫工に関しては、測量業務でマルチビーム測量の導入により「機材艤装~土量計算」までの作業で最大約26時間の時間削減が見られたほか、面的に詳細なデータ取得が可能となり、従来は測量業務とは別に実施していた海図補正用の水路測量の省略が可能となった。一方で作業員の習熟度や解析用ソフトウェアの性能に差があり、調査全体の結果としては作業時間が約15時間増えている。

 国交省では活用効果について今後も継続して分析を行い、課題を把握した上で、さらなる改善を図る考えだ。

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