佐渡市は建て替えを計画する両津病院について、昨年度までの基本計画案の検討状況のなかで概算事業費に40億2000万円を試算し、移転先には両津文化会館周辺を最有力としていることが分かった。
建設から35年が経過し、耐震性や老朽化から建て替えを計画。新病院の規模には60床を上限に1病棟を見込んでおり、新たに地域包括ケア病床の導入を視野に入れる。
概算事業費は他病院の事例や離島の特殊性を考慮し40億2000万円を試算。内訳は▽地質・測量・調査費2000万円▽設計監理費1億4000万円▽建設工事費28億4000万円▽医療機器・システム導入・その他費用10億2000万円―を想定する。
建設候補地の検討では、現地建て替えおよび市街地から10分程度の空き地9カ所を検討。敷地の確保、現実性などを考慮し、両津梅津多目的広場、湊都市再開発用地、両津文化会館周辺の3カ所を候補としてあげる。津波災害被害への対応、公共交通アクセスなどを含め両津文化会館周辺を最有力する。
市では市議会や市民意見を踏まえ基本計画をまとめ、本年度中に基本設計に着手する考え。