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千葉県県土整備部

荒井で実習棟基本設計/市原高等技術専門校の整備/管理棟改修は実施設計

2018/08/09 日刊建設タイムズ

 県県土整備部営繕課は、県立市原高等技術専門校新総合実習棟建築工事の基本設計を荒井設計事務所(君津市久保4―4―20)に委託した。委託金額は予定価格1573万4000円(消費税抜き)に対し1228万円(同)。委託工期は2019年2月28日。建物規模はS造平屋建て延べ約2687㎡。また、施設改修課が管理棟大規模改修工事実施設計の指名競争入札を公告。今月22日に開札する。管理棟は1974年7月の竣工で、建物規模はRC造3階建て延べ約1782㎡。

 同事業は、県商工労働部産業人材課が施設の老朽化や耐震性の不足などから、県有建物長寿命化計画に基づき、市原高等技術専門校(市原市平田981―1)の大規模改修や施設の建て替えを計画するもの。

 管理棟は大規模改修を実施。実習棟は、塗装科、電気工事科、溶接非破壊検査科の入る総合実習棟とビルメンテナンス科の入るビルメンテナンス実習棟、自動車整備科棟の3棟のうち、自動車整備科棟を除く2棟を総合実習棟に集約し、建て替える。

 既存施設は、総合実習棟が75年の建設でS造2階建て延べ3001・28㎡、ビルメンテナンス実習棟が64年の建設でS造平屋建て延べ830・42㎡。

 全体の事業スケジュールは、本年度で管理棟大規模改修の実施設計、新総合実習棟の基本設計及び用地測量、来年度で新総合実習棟の実施設計を行い、20年度に管理棟の大規模改修に着工。管理棟の大規模改修は20~21年度の2か年で実施し、21年度から新総合実習棟に着工。その後、22年度に既存施設を解体。22年度以降に自動車整備科棟の改築を検討する。

 市原高等技術専門校は、職業能力開発促進法に基づき職業能力開発を行う目的で設置された。高校や中学校を卒業して就職しようとする人や、転職して新しい職業に就こうとする人などが就職に必要な技術や知識を身につけられるよう訓練を実施している。訓練科は自動車整備科、電気工事科、溶接非破壊検査科(旧プラント保全科)、塗装科、ビルメンテナンス科の5科。

 同校は59年4月に、板金科、溶接科、電気機械科の3科を設置した五井市原職業訓練所として開設。その後、市原職業訓練所、市原専修職業訓練校、市原高等職業訓練校などの改名を経て、74年度から名称を市原高等技術専門校とした。

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