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茨城県水戸市

内原駅南口周辺整備/都市計画決定へ案縦覧/広場や自由通路、駐輪場

2018/08/09 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市は内原駅南口周辺地区の整備で、駅南北自由通路、駅北側自由通路、南口交通広場、自転車駐車場の建設へ都市計画決定を目指している。6日からは都市計画案の縦覧を開始した。案に対する意見を募り、都市計画審議会を経て都市計画決定を行う。東日本旅客鉄道(JR東日本)水戸支社と連携した周辺整備の設計も進めており、実施設計を経て2019年度の工事着手、21年度の供用開始を見込んでいる。


 都市計画決定の対象施設は①駅南口交通広場(約3800㎡)②駅南北自由通路(L120m、幅員4・0m)③駅北側自由通路(L60m、W2・5m)④駅自転車駐車場(約1490㎡)。自転車駐車場は3カ所で、(北口西側約380㎡、北口東側約210㎡、南口約900㎡)。

 内原駅周辺地区は14年度に駅北の区画整理事業が完了。イオンモール水戸内原などの商業施設の集積が進み、魅力とにぎわいのある都市空間が形成されている。一方で駅南地区は駅改札口がなく、道路も狭く住宅が密集している。そのため、にぎわいと交流を創出する拠点機能として橋上駅舎や自由通路、南口交通広場などの整備を推進する。

 5月30日には都市計画決定についての住民説明会を開催。現在は都市計画案の縦覧を行っており、8月20日まで意見を募る。その後は市都市計画審議会に諮り、計画決定を目指す。

 市が県に提出した2019年度予算要望によると、内原駅南口周辺地区整備事業の全体計画は、区域面積約2・5ha。橋上駅舎や南北自由通路(有効W4・5m)、北側自由通路(有効W2・5m)、南口交通広場、進入道路(W18m)を整備する。総事業費は32億7400万円。

 これまでに測量や調査、建物等補償、基本設計を行い、18年度は実施設計も進める。19年度には橋上駅舎・自由通路工事、進入道路工事などの着手を目指している。19年度の予定事業費は3億4000万円で、そのうち国費要望額は1億7000万円。

    ◇

 都市計画案の内容は次のとおり。

 ◆内原駅南口交通広場=位置は内原町字前方。面積は約3800㎡。

 ◆内原駅南北自由通路=起点は内原町字桧宮、終点は内原一丁目。延長は約120m、幅員は4・0m。構造形式は地表式。JR常磐線と立体交差。

 ◆内原駅北側自由通路=起点・終点は内原一丁目。延長は約60m、幅員は2・5m。構造形式は地表式。

 ◆内原駅北口西側自転車駐車場=位置は内原一丁目。面積は約380㎡。構造階層は地上1層。約110台。

 ◆内原駅北口東側自転車駐車場=位置は内原一丁目。面積は約210㎡。構造階層は地上1層。約160台。

 ◆内原駅南口自転車駐車場=位置は内原町字桧宮。面積は約900㎡。構造階層は地上1層。約230台。



【図=内原駅南口周辺地区概要図】

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