記事

事業者
山梨県昭和町

生涯学習施設建設でPFI導入検討 10~11月にコンサル選定

2018/09/14 山梨建設新聞

 昭和町議会は7日、一般質問を行い、依田茂巳議員が生涯学習館建設についてPFI事業の導入を検討するよう意見した。町教委は民間の資金や運営ノウハウを活用するPFIの手法を導入することにより建設や運営にかかる費用の縮減や施設の活性化につながるとして、今後設置する建設委員会で審議するとの方針を示した。

 依田議員は施設の所有権は町が持ち運営権を民間に与える「コンセッション方式」の導入も含め検討すべきと提案。町教委はPFIを導入した県の庁舎建設の事例などを参考に今後コンサル業者らと導入の可能性について検討する。本紙取材に町担当者は「PFIを導入した場合、手を挙げてくれる企業があるだろうか」と、町での実績がない事業手法を取り入れることへの不安を口にした。

 町教委を事務局とした建設検討委は10月をめどに基本構想をまとめ、町教育長に答申する見通し。その後公募委員やコンサル業者らを加え建設委員会を立ち上げ、基本計画の策定を進める。町の9月補正予算案にはその経費を計上した。10~11月には入札を行いコンサル業者を決める。基本計画策定後の基本・実施設計についてはプロポーザル方式で業者選定を行う方針だ。

 同施設は図書館・公民館・文化ホール・交流スペースを軸とした複合施設。建設地は町総合体育館南に広がる約1・9hの農地になる見込み。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら