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山梨県中央市

中央市増築庁舎建設で外構発注へ 年明けには既存庁舎大改修

2018/10/04 山梨建設新聞

 田富庁舎の増築工事が進む中央市は年内に外構工事を発注する。既存庁舎の大規模改修については年明けに発注し来年3月の定例市議会で施工契約の承認を求める見通し。従来通り建築・電気・機械に分けての発注が有力だ。9月補正予算には両工事の経費として約8億2700万円を盛り込んだ。

 市庁舎整備室によると、増築庁舎は田富庁舎の西側に建設しており来年2月の完成を予定する。外構は駐車ラインや舗装の再整備、インターロッキングの整備などを計画。駐車方向は現在の南向きから、増築庁舎に向かって車をとめる西向きへと変える。このほか排水施設の整備や広告掲示板・サイン・LED外灯の設置、植栽などを行う。年内の工事発注を予定している。

 増築庁舎への引っ越し後、既存庁舎の大規模改修を始める。市教委など一部部署は既存庁舎内を移動しながら業務を続ける。庁舎は築30年以上経つが躯体に問題はないため内外装を中心に大幅に手を入れる。内装や天井のリニューアル、レイアウトの変更。市教委の事務室に新たにカウンターを設置したり、議場にリフト式の昇降機を付けたりする。外壁やタイルの改修、屋上防水、浸水を防ぐ高さ1mの防水壁や防水扉の設置なども予定。そのほか机や椅子など数多くの事務用品も購入する。

 電気・機械設備も大幅に改修する。幹線となる電気配線や付随する設備を更新。空調については現在の井戸水を熱源としたものから電気エアコンへと替える。ただ災害を想定し井戸水を利用したエアコンも別系統として整備する方向で検討しているという。

 大規模改修の設計は馬場設計(甲府市)が10月を納期に作成している。改修工事の完了は来年末。その後は玉穂・豊富両庁舎の改修も控える。



【写真=大規模改修する田富庁舎】

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