北陸地方整備局は2日公告の国道289号八十里越2号トンネル工事で、初の新技術導入促進(Ⅱ)型総合評価落札方式を試行する。技術テーマはAIなどを活用したトンネル切羽等の地山判定手法。
今回試行する技術は、トンネル掘削が地山の観測結果を基に支保パターンを確定することから、工程が遅延するためAIなどを使い解消へ向け実証するもの。画像やレーザー技術による解析技術をトンネル切羽観察に活用し、課題を抽出した上で実装に向け開発・普及を促進させる。
新技術導入促進(Ⅱ)型は、実用段階に達していない技術を工事の実施過程で実証・検証することが目的。技術提案評価型S型で適用する。
今回の技術について整備局では今後「トンネルや鋼橋上部のうち、工事の特性を考慮し、ふさわしい工事を選定する」としている。
289号2号トンネルは、経営事項審査の一般土木1200点以上を対象に一般競争入札を公告。開札日は2019年1月29日。工期は21年11月30日。