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長野でスキルアップセミナー/最新ドローンで実践訓練/関東中部G空間情報技術研究会

2018/10/10 長野建設新聞

 G空間社会の実現に向けて産学官民連携で活動するNPO法人関東中部G空間情報技術研究会(増澤延男会長)は4日、上田市の武石番所ケ原スキー場で「G空間スキルアップセミナー2018in長野」を開催した。

 同研究会は全国GIS技術研究会の地域組織として、G空間情報技術の技術者育成や測量業界の異分野への事業領域拡大などに積極的に取り組んでいる。

 本セミナーには関東・中部地方をはじめ、和歌山県、福島県など全国から技術者や会社代表者47人が参集。最新のドローンを活用した災害時の対応について実践訓練した。

 増澤会長はあいさつで「測量設計業界は急速に技術革新が進んでいる。ぜひ今日のセミナーで知識を深めてほしい」と、実りある研修になることを期待した。

 セミナーには国土地理院企画部防災推進室の田山裕二室長も参加した。基調講演ではドローンの空撮における規則やポイントなどを説明。「国土地理院ではVLBIという技術で日本の位置を常に測り続け、基礎となる地図を作成している。例えば災害で町全体が浸水した場合、災害前のデータを提供している」「災害時の空撮では、被災状況を把握するのは大事だが、二次災害を防ぐことも大切。土砂崩れの上部に亀裂がないか、河川に土砂で堆積した流木はないか。人が立ち入れない箇所の確認が重要」などと解説。また、空撮時の技術について「何よりも正確かつ安全に飛行することが基本。高度な操縦スキルと知識が必要となる」と強調した。

 このほか測量機器やICT施工システムなどの開発・製造販売を手掛けるトプコンが、最新の「TSトラッキングUAV」の計測・活用方法などを講義した。

 参加者は積極的に質問するなど熱心に学んでいた。

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