北陸3県で橋梁など維持管理の諸課題解決に向け活動する「北陸インフラメンテナンスフォーラム」が10日、新潟市の新潟県自治会館で開催された。関係者約250人が集まり自治体の取り組みなどが発表された。
同フォーラムは、全国インフラメンテランス国民会議の地方組織として、新潟、富山、石川の3県の技術者を中心に革新的な技術発掘や産学官連携などを目的に情報交換などを行うもの。
冒頭、北陸地方整備局の吉岡幹夫局長が「課題解決や産学官の連携につながることに期待したい」と抱負を述べた。
基調講演では、長岡技術科学大学の丸山久一名誉教授が登壇し、維持管理はさまさまな技術が必要となっていることを説明したほか、予算が少ないことに触れ「コストを縮減することが目的ではなく、限られた予算において、できるだけ多くのことを実施することが大事」と強調した。
自治体の取り組みでは、新潟市の小規模点検や三条市の社会資本に係る包括的維持管理業務委託などが発表された。
このほか北陸地整による道路保全へ向けた地方公共団体支援などの取り組みも紹介された。
【写真=北陸特有の課題を踏まえ情報など共有】