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1200点以上+900点以上の2者JV/価格点は61点/信濃美術館建築工事

2018/10/17 長野建設新聞

 15日開かれた県総合評価技術委員会で、技術提案型総合評価落札方式を採用する「信濃美術館建築工事」(長野市箱清水)の意見聴取が行われた。参加形態は建築1200点以上(新客観点数を除く)の代表構成員と同900点以上(同)の構成員で結成する2者JV。WTO案件のため地域要件は設けないが、それぞれ同種工事実績を求める。総合評価の配点内訳は価格点61点、技術提案30点、工事成績7点、技術者の資格等1点、労働環境1点。公告は10月中に行われる見通し。

 信濃美術館整備事業には9月補正予算案で92億25万9000円の債務負担行為を設定。このうち建設工事費分は90億5850万8000円(別途発注する外構工事を含む)。審議された建築工事の概要はRC一部S造地下1階地上3階建て、延べ1万200㎡の新本館と接続ブリッジの建築工事。設計はプランツアソシエイツ(東京都中野区)が担当した。

 基本要件のうち同種工事実績は、過去15年にRCまたはSRC造で地上3階建て以上、かつ延べ6000㎡以上(代表以外の構成員は延べ3000㎡以上)の新築・改築・増築工事の元請実績とする。

 また、配置技術者は代表構成員、構成員とも、1級建築士または1級建築施工管理技士とし、代表構成員の配置技術者は過去15年にRCまたはSRC造で地上3階建て以上、かつ延べ6000㎡以上の新築・改築・増築工事の主任(監理)技術者の経験を有すること。

 総合評価において技術提案を求める事項は①敷地状況を考慮した施工計画・体制②現場および周辺の安全・環境対策③工期短縮(短縮期間、短縮を図る部分および方法)④大規模公共事業として社会への貢献策―の4項目。

 技術者資格等の評価では、代表構成員と構成員がいずれも1級建築士かつ1級建築施工管理技士を配置した場合は1点、2者のうち1者が1級建築士かつ1級建築施工管理技士を配置した場合は0.5点を加点する。

 施工者の決定は来年1月、工期は3月~2020年12月のおおむね21カ月を見込む。なお、関連の設備工事は空調設備、衛生設備、電力設備、弱電設備といった形での分離発注が予想され、来年1月の施工者決定をめどに順次発注していく。

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