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千葉県香取市

契約候補者にパシコン/香取市の橘ふれあい公園/民活導入の可能性調査/事業スキーム等を検討

2018/10/17 日刊建設タイムズ

 香取市建設水道部都市整備課は16日、公募型プロポーザルを実施していた「橘ふれいあい公園整備事業における民間活力導入可能性調査業務委託」の選定結果を公表。契約候補者にパシフィックコンサルタンツ(千葉事務所・千葉市中央区新町1―17)を選定した。応募は同社1者だった。橘ふれあい公園整備事業に伴い、公園の整備・運営で、PFIをはじめとした民間活力を導入する場合の事業スキームを検討するとともに、民活方式導入の効果及び課題等を整理し、PPPによる事業の実施可能性について評価を行う。

 履行期限は19年3月25日。予算規模は800万円(消費税込み)。主な業務内容は▽前提条件の整理▽類似事例調査▽事業スキームの検討▽市場調査▽事業スキームへのフィードバック▽事業手法評価など。

 事業スキームの検討では、PPP事業として実施する場合の事業方式(PFI、ParK―PFI、公共施設等運営権方式等)、事業形態(サービス購入型、独立採算型、混合型等)、事業期間などについて検討するとともに、PPP方式で事業を実施した場合の総事業費を算定し、VFMを算定。また、PPP方式で整備する場合に想定される、法制度上の課題や支援措置等について整理する。

 橘ふれあい公園整備事業は、豊かな自然空間を活かし、多世代間の交流の場、市民の健康増進の場及び市外からの来訪者を誘致する場として拡張・再整備を行う。来年4月には1工区の体験学習施設が開館し、20年春にはパークゴルフ場がオープンする予定。調査は、今後整備する第2、3工区が対象となる。

 公園の全体面積は約10・6ha。これを第1~第3工区に分けて整備。第1工区には体験学習施設、36ホールのパークゴルフ場、イベント広場など、第2工区にはキャンプ場、バーベキュー広場、管理棟、多目的広場など、第3工区には冒険あそび場、水辺テラスなどを計画する。

 来年4月に開館する体験学習施設は、建物規模がS造平屋建て延べ1311・30㎡。多目的室、多目的スペース、授乳室、シャワー室、管理事務室、倉庫などで構成。設計を遠藤剛生設計事務所が担当し、工事は建築を石井工業、電気設備を高岡電気、機械設備をエヌエス工業が施工。

 なお、同公園の管理では指定管理者制度を導入し、指定管理者候補に和郷(香取市新里1020)を選定。今後、議会の議決を経て指定管理者に指定され、来年4月1日から施設等の維持管理を行う。指定期間は22年3月31日までの3年間。

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