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埼玉県さいたま市

さいたま市の大宮区新庁舎にも不正疑惑免震装置が

2018/10/18 埼玉建設新聞

 産業部品メーカーのKYB(東京都港区)などが検査データを改ざんした免震・制振装置を出荷していたとする問題で、さいたま市は建設中の大宮区役所新庁舎に同製品を使用していたことを明らかにした。オイルダンパー20本のうち、2本が不適合製品とされるものと同型式であるという。

 使用した製品がデータを書き換えたものに該当する可能性もあることから、市は施工者らと適合性などについて確認を進め、対応を検討するとしている。

 新庁舎建設準備室の担当者は「全容がつかめていない。分かり次第発表していきたい」と話している。19年5月の供用開始を目指しているだけに、早期の判断が求められる緊急事態となった。

 市内では大宮区役所新庁舎や民間施設も含め計11件で同製品の使用が確認されている。市はほかにも該当物件がないか調査中だといい、建築行政課の担当者は「メーカーにヒアリングしながら事実確認していくしかない」と話している。

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