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国土交通省富士砂防事務所

富士砂防が火山対策工の第2弾公告 富士山噴火緊急減災の北麓地区

2018/10/20 山梨建設新聞

 富士北麓地域における火山噴火緊急減災対策が本年度からの新規事業となり、富士吉田市の宮川緊急減災対策工が先頃発注となった。事業を所管する国土交通省中部地方整備局富士砂防事務所(静岡県富士宮市)がまとめた富士山噴火緊急減災対策砂防計画の中では、ハード対策が必要とされるエリアが富士北麓地区にも広く及んでいる。同事務所は現状における下半期3件の発注見通しを明らかにし、当初予定していた第2弾工事を公告。順調に事業を進めている。

 本年度からの新規事業となる富士山北麓地域の火山対策砂防事業。これまでに「富士山宮川緊急減災対策工事=富士吉田市上吉田」の発注を行い早野組が受注している。

 発注見通しの中では下半期には1工事、2業務の予定を公表した。工事についてはすでに9月の段階で公告を行い、11月の開札を予定している。

 11月8日の開札を控える案件は「富士山北麓砂防設備整備工事=富士河口湖町船津」で、規模は6000万円以上1億円未満。参加申請の受付を今月23日までとしている。工事概要はヤード整備工、緊急減災ブロック製作・据付工、仮設工各一式としており、工期は2019年3月20日を設定している。

 参加には土木C等級の認定、同種(コンクリートブロック製作の施工)または類似(コンクリート構造物の施工)工事の実績を求め、本店・支店・営業所の地域要件には山梨県内が設定されている。

 本案件はICT活用工事の対象であるとともに、施工能力評価型Ⅰ型、若手技術者登用・育成工事、チャレンジ型(施工計画評価型)などの試行工事としても実施され、入札書、技術資料(競争参加資格確認資料)および施工計画書等の同時提出を行うとしている。

 調整の結果、当初の予定とは別の箇所にて施工を進めるようになったものの計画通りに事業を進めている。

 一方で、業務において次の2件が発注見通しに掲載されている。掲載は◇業務名(対象地域)①入札方式②区分③入札予定時期④履行期間⑤概要の順。

 ◇富士山北麓砂防施設測量業務(鳴沢村)①指名競争②測量③第3四半期④約4カ月⑤基準点測量一式、地形測量一式、路線測量一式

 ◇富士山北麓地区地質調査業務(鳴沢村)①一般競争②地質調査③第3四半期④約3カ月⑤ボーリング調査一式

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