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建設業のこともっと知って 笛吹建協と国交省が職業体験開く

2018/11/01 山梨建設新聞

 笛吹建設業協会・青年部会(飯塚潤部会長)は10月25日、笛吹市の一宮中学校で職業体験講座を開いた。建設業のことをもっと知ってもらおうと同協会と国交省甲府河川国道事務所が企画。同校2年生82人が参加し、重機体験やドローンの操作などを行った。

 同事務所は災害時に現地の対策本部として使えるよう宿泊設備を備えた「対策本部車」や災害現場を明るく照らす「緊急照明車」を出動させ、その役割などを説明した。同事務所品質確保課の藤森好孝課長は「協会から依頼があり今回初めて特別な機械を出すことになった。国でも建設業の担い手確保に力を入れているところ。こうした活動で子どもたちに興味を持ってもらえたら」と期待を寄せた。

 「学校キャラバン」と題したこの活動は建設業の担い手確保に向けた広報活動の一環。今回が御坂中に続く2校目で、飯塚部会長は御坂中で実施した結果、「キャラバンをやる前のアンケートでは『将来建設業で働いてみたい』という子が10%くらいだったが、やった後は40%くらいまで上がった」と手応えを感じたようす。この日は重機体験やコンクリート打設、土のう製作など6つのメニューを用意し6班に分かれて体験した。

 バックホーを体験した中西孝汰くんは「操作は難しかったけどアドバイスしてもらい失敗なくできた。毎日作業をするのは大変だけど完成したら達成感があるのかなと思った」と話した。清水彩香さんも「やり方が分かるまで難しかった」と話すも操作がうまくいくと笑顔を見せた。

 同校の古屋義彦校長は「見たり触ったりできるのがいい。知識だけに偏ってしまいがちだが、こうした経験をすることで楽しんで興味が持てる。本当にありがたい」と感謝し、自身も作業に加わり楽しんだ。建設業に対する疑問に答えるコーナーも用意し、子どもたちからは「雨の日はどうしてるの?」「収入はどれくらい?」「女性はいるの?」「やりがいは?」などたくさんの質問が寄せられた。

 講座修了後は参加した生徒全員に修了証を配布。修了証を見せれば同協会会員企業の就職面接を10年間優先的に受けることができるという。同協会では今後も市内のその他の中学校をまわり建設業のやりがいや楽しさをPRしていく予定だ。


【写真1=「コンクリートならすの難しい」】

【写真2=初めての重機体験に興奮】

【写真3=ドローンに向かって記念撮影】

【写真4=面接権付き修了証を配布】

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