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山梨県昭和町

年度内に入札執行へ 昭和町の学校給食センター増改築

2018/11/01 山梨建設新聞

 学校給食センターの増改築で昭和町は年度内に施工者の選定に入る方針を固めた。着工は来夏を予定するが早めに入札を進めることで着工に向けた業者の準備期間を十分に取る。12月補正予算案には工事費の追加分を計上する予定。増改築に伴い厨房機器も入れ換えるが、その経費は来年度当初予算案に計上する見込みだ。

 児童数の増加に伴い調理能力を現在の2000食から2500食に増強する。500食増やせば今後児童数がさらに増えても十分対応できるという。現在の施設はS造2階建てで延床面積は1750㎡。建設から15年ほど経ち内装や調理機器に傷みが目立つようになった。今回の工事では180㎡ほど増築するとともに内装を中心に大幅にリニューアル。調理や検品のスペースが狭いという声があるため間取りや動線も見直す。設計は馬場設計(甲府市)が手掛けた。

 工事費はすでに本年度からの2カ年総額約3億円を確保しているが、設計が固まったことや資材価格の変動に伴い増額が必要と判断したため、12月補正予算案に追加分を計上する。

 同町では億単位の工事の場合、これまでJV施工としたケースも多い。町総務課は施工者の形態について「まだ決まっていない。これまでの入札実績を参考に今後検討する」とした。工事は来年8月から10月までの3カ月で集中的に行い11月からの稼動を目指す。工事中は調理ができないため9~10月は給食を外部委託する。

 町教委は早めに入札を行うことについて「東京オリンピック需用で資材が高騰しているとの話も聞く。年度内に入札を行い準備期間を十分に取って確実に着工できるようにしたい」と説明。着工の遅れにより給食を供給する学校の運営に支障が出ることがないようにする。

 本年度は学校が夏休み期間となる8月に、増築の関連工事として施設外部の改修を実施。同施設を建てた井口工業(甲府市)が請け負った。新築時の機械設備工事は米山実業(甲府市)が担当している。


【写真=増改築する給食センター】

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