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大規模工事に興味津々/長野工高生招き現場見学/県官公庁営繕技術連絡協

2018/11/03 長野建設新聞

 県内の公共建築事業の所轄機関で組織する県官公庁営繕技術連絡協議会(会長=大谷信広国土交通省長野営繕事務所長)は1日、県長野工業高等学校の生徒を千曲市新庁舎の建設現場に招き、現場見学会を開催した。生徒たちは普段見ることのない大規模工事を間近にし興味津々。現場の技術者にやりがいを問う様子も見られるなど、有意義な取り組みとなった。

 参加したのは長野工高建築科の2年生36人。千曲市や県施設課の職員も同行した。冒頭、大谷会長は「これだけ大きな現場を見られる機会は中々ない。学校では学べないことを一つでも覚え、持ち返ってほしい」と呼び掛け、工事事務所長を務める鹿島建設の松浦稔国氏も「知識を吸収していってください」とエールを送った。

 現場見学では鹿島建設の技術者が丁寧にガイド。施工に関する解説に加え「ここは市長室を配置する場所ですよ」などと興味を引きながら、5階建て建物の各フロアを巡回した。とりわけ授業で学んでいるという免震基礎には生徒たちの目が一層輝いていた。

 見学後の質疑応答では「現場監督のやりがいは」との質問が上がり、鹿島建設の技術者は「造ったものがいつまでも残り、地域の方々の役に立つ。これに尽きる。造ったもの全てが自分の自慢です」と、ものづくりの魅力を伝えた。引率した藤原栄治教諭は「これだけの現場を見られたことは貴重な経験。良い機会を与えていただいた」と喜んでいた。

 見学会は、11月の「公共建築の日」「公共建築月間」の取り組みとして企画。この一環で、10月23日には県飯田OIDE長姫高等学校の建築科1年生を木曽森林管理署南木曽支所の建設現場に招き見学会を開催した。

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