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茨城県境工事事務所

境岩井BPで未整備区間着手/2018年度主要事業

2018/11/06 日本工業経済新聞(茨城版)

 県境工事事務所(瀬川潔所長)の本年度主要事業概要によると、圏央道境古河ICへのアクセス道路として整備を進める国道354号境岩井バイパスで、優先区間の約1・06㎞で地盤改良や道路改良工事などを実施しているほか、未整備区間の南側約4・3㎞で道路詳細設計や路線測量などに着手している。また県道結城坂東線バイパス整備で用地取得、女沼川で中央排水路との立体交差部における伏越工事などを進めていく。

 国道354号は群馬県高崎市から埼玉県を経て、古河市、境町、坂東市などを通り鉾田市に至る広域幹線道路。管内では境古河IC周辺の境岩井バイパスと古河境バイパスの整備を計画。

 境岩井バイパス(境町猿山~坂東市生子、L約6・3㎞)では結城野田線~若境線までの延長2㎞を優先区間として整備を推進しており、このうち結城野田線~境町道までの約940m区間を供用済み。2018年度は残る約1・06㎞区間で地盤改良や道路改良などの整備を推進、また未整備の南側約4・3㎞区間について測量や設計などをまとめる。

 一方の古河境バイパス(古河市水海~境町猿山、L約5㎞)については、本年度に新4号国道~結城野田線までの約3・2㎞が新規事業化。空中写真測量図化業務や道路予備設計などを進めていく。

 県道結城坂東線は坂東ICのアクセス道路としてバイパス整備(坂東市沓掛~岩井、L約3㎞)を計画。坂東IC付近の約1・1㎞が供用済みで、本年度はIC南側の約1・9㎞区間で用地取得などを進めており、まとまった箇所から順次道路改良工事に着手する方針。

 一級河川女沼川では、流下能力の向上を目的として1991年度から河川改修(古河市水海~女沼、L約5・5㎞)に着手。伏越工事を進める中央排水路の立体交差部について早期完成を目指していく。また上流側の未改修区間の整備や、利根川合流点に新設する釈水水門の取付区間改修を進める。

 同事務所管内ではほかに茨城県西部と埼玉県東部を結ぶ幹線道路として県道幸手境線のバイパス整備を推進している。本年度は埼玉県が施工を進める県境の「(仮称)新上船渡橋」について連携を図っていく。

 2018年度主要事業の概要は次のとおり。

 【一般国道354号境岩井バイパス(境町猿山~坂東市生子)】

 ◆全体計画=L6・3㎞、W25/7m、総事業費110億円(暫定2車線)

 ◆事業年度=2001年度~

 ◆進捗率(17年度末)=40%

 ◆18年度事業=用地買収、道路改良舗装工事、先線の測量と設計

 【県道結城坂東線バイパス(坂東市沓掛~岩井)】

 ◆全体計画=L3㎞、W16/6・5m、総事業費34億円

 ◆事業年度=2006年度~

 ◆進捗率(17年度末)=23%

 ◆18年度事業=用地買収、道路改良工事

 【県道幸手境線バイパス(五霞町元栗橋)】

 ◆全体計画=L875m、W16/6m、総事業費13億円(橋梁費含む)

 ◆事業年度=1998年度~

 ◆進捗率(17年度末)=62%

 ◆18年度事業=事業費負担

 【女沼川河川改修(古河市水海~女沼)】

 ◆全体計画=L5・5㎞、総事業費56億円

 ◆事業年度=1991年度~

 ◆進捗率(17年度末)=56%

 ◆18年度事業=中央排水路との伏越工事、釈水水門の取付区間改修、上流側整備


 【写真=管内図】

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