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国土交通省北陸地方整備局(建設)

トンネル軟弱地盤など原因に八十里越事業が60億円増

2018/11/07 新潟建設新聞

 北陸地方整備局は、国道289号八十里越の事業費が60億円増額となったことを明らかにした。6号と7号トンネルの補助工法や5号橋梁脇の斜面変状などの対策が主な原因。これにより本年度末の総事業費は約695億円となり、残事業費は約133億円としている。

 今回明らかとなった事業費増の原因は▽6号と7号におけるトンネル脆弱地盤など(増加額26億円)▽5号橋梁脇の斜面変状(同15億円)▽3号トンネル新潟側坑口付近の盛り土地すべり(同11億5000万円)▽4号トンネル重金属(同7億5000万円)―の4対策。

 6、7号トンネル対策は、掘削を進めたところ脆弱な地盤が連続する区間などがあり、崩落の恐れがあることから補助工法が必要となった。

 5号橋梁脇の変状対策は、A1橋台施工にあたり確認した斜面変状が、同橋台を含め広い範囲に影響することから、アンカーや法枠などによる対策を施す。

 3号トンネル盛土地すべり対策は、2016年に実施した追加地質調査で確認された地すべりが進行していることから、抑止杭による地すべり抑止と、横ボーリングによる地下水の排除を行う。

 4号トンネル重金属対策は、自然由来の鉛が環境基準を超えて検出されたため、遮水シートや不溶化処理土による対策を行う。

 今回の対策により、本年度末における事業費の見込みは約695億円としており、残事業費は約133億円となる。

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