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茨城県ひたちなか市

708室へ空調整備/年度内に工事公告へ

2018/11/07 日本工業経済新聞(茨城版)

 ひたちなか市教育委員会施設整備課は、市内小中学校708教室にエアコンを整備するため、実施設計の策定に着手した。2月ごろまでに設計をまとめ、年度内に工事を公告する考え。発注は電気・機械を分離して行う計画だ。工事に関する予算は16億4710万円を確保している。

 この事業は、近年の猛暑を受けて児童・生徒の学習環境改善を図るために行うもの。9月補正予算で工事費を増額し、来夏の供用へ向けて事業の早期完了を目指す。

 空調を整備するのは全ての普通教室(特別支援教室含む)と特別教室。基本的に児童および生徒が学習で使う部屋には全てエアコンを設置する方針で、例外となるのは余剰教室や特別教室の準備室など。

 対象校は小学校が那珂湊第一小(山ノ上町)、那珂湊第二小(富士ノ上)、那珂湊第三小(西十三奉行)、三反田小(三反田)、平磯小(平磯町)、阿字ケ浦小(阿字ヶ浦町)、中根小(中根)、前渡小(馬渡)、長堀小(長堀町)、勝倉小(勝倉)、枝川小(枝川)、市毛小(市毛)、堀口小(堀口)、田彦小(田彦)、津田小(津田東)、佐野小(稲田)、高野小(高野)、東石川小(東石川)、外野小(外野)の19校442教室。

 磯崎小については東日本大震災により被災した校舎の代替校舎建設時に、遮熱性を考慮して普通教室や特別教室にエアコンを整備済みであるため今回の事業の対象外となる。

 中学校は那珂湊中(廻り目)、平磯中(平磯町)、阿字ヶ浦中(阿字ヶ浦町)、勝田第一中(大成町)、勝田第二中(市毛)、勝田第三中(馬渡)、大島中(東大島)、佐野中(佐和)、田彦中(田彦)の9校266教室。

 市では工事に向けて、10月には指名競争入札を執行して設計事業者を選定。㈱第一設計(ひたちなか市)、㈱川上綜合設計(同市)、㈲甲賀設計事務所(同市)、緑祥建築設計事務所(同市)、神永建築設計事務所(同市)、㈱松栄設計(同市)、㈲かりべ建築設計事務所(同市)、清水正行建築設計事務所(同市)に業務を委託した。

 なお市では2021年度の開校を目指して阿字ケ浦小、磯崎小、平磯小、平磯中、阿字ケ浦中を統合した小中一貫校の建設計画を進めているが、統合予定の学校についても、他の学校と同様に空調整備を行う考えだ。

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