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JSCA埼玉の創立20周年記念式典/建築構造通じた社会貢献探求へ

2018/11/13 埼玉建設新聞

 日本建築構造技術者協会(略称=JSCA:Japan Structural Consultants Association)関東甲信越支部埼玉サテライト(矢沢秀周JSCA埼玉代表)は6日、さいたま市中央区のラフレさいたまで創立20周年記念式典を開催した。未来に向け構造設計の重要性を再認識するとともに、建築構造を通じた社会貢献のあり方を探求し続けることを誓い、来賓、学術関係者、会員、賛助会員など100人を超す出席者全員で新たな門出を祝った。

 矢沢代表は「先代の4人の代表の頑張りと努力により20周年を迎えることができました」と歴代の代表の功績をたたえた上で、「設計者の説明責任を果たす。技術の継承を図る。持続可能な社会の実現に寄与する。この3つを活動方針に掲げ、この節目により一層JSCA埼玉をご理解いただき、本日お集まりの皆さま方と交流を深め、今後も業界の発展に励んでいきたいと思っております」とあいさつ。

 当日は多くの来賓が招かれ、県都市整備部建築安全課の白石明課長、埼玉県建築士事務所協会の栗田政明会長、埼玉建築設計監理協会の田中芳樹会長が祝辞を述べ、お互いの発展に向け連携の強化を約束した。

 引き続き功労者として永年役員を務めてきた杉山安男氏、上治照雄氏、高橋達夫氏、辻功氏、淵岡隆氏、細貝信夫氏の6人を表彰。代表して杉山氏が謝辞を述べた。

 その後は日本大学の斎藤公男名誉教授を講師に招き記念講演会を開催。『空間 構造 物語―オリンピック競技場をめぐって―』をテーマに最近の建築事例を紹介。2020年のオリンピック施設として多くの話題を提供することになった新国立競技場を中心に、構造デザインの観点から多面的に講義。

 斎藤氏は「意匠がなくなっても空間はあるが、構造がない建築空間は存在しない」と芸術と技術、イメージとテクノロジーなどを対比させて話を展開。象徴的な建造物を対象に、構造技術が拓く建築と空間――が意味する内容を背景にある歴史的な物語を織り交ぜながら読み解いた。

 終了後は懇親会を催し、思い出話に花を咲かせるとともに、新たな出会いにより親交を深めた。

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