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(社)埼玉県電業協会

埼電協が会員大会を開催/働き方改革で労務管理学ぶ

2018/11/15 埼玉建設新聞

 埼玉県電業協会(岡村一巳会長)は9日、10日の2日間、2018年度会員大会を皆野町のいこいの村ヘリテイジ美の山で開催した。昨年度に続き2回目の開催となる今回は保険サービスシステムHD㈱の矢島秀悟次長を講師に招き、企業に求められる労務管理について学んだほか、懇親会、雲海を見る会、ゴルフなどでリフレッシュを図り、紅葉の秩父で会員同士の親交を深めた。

 初日は橋本幹男企業対策委員長の司会・進行で、2部構成の講演を実施した。

 岡村会長は「会員同士が同じ空気を共有することが大事で有意義な時間にしたいと思います。時間外労働の罰則付き上限規制が適用されると聞いています。本当にできるのかという思いと、そうでもしなければなかなか労働時間の問題は解決しないと気持ちが交錯しているのが実際です。本日は専門の経営コンサルティングの先生から貴重なご提言をいただくことになっています」とあいさつ。

 1部で登場した矢島氏は『働き方改革に対応し、会社と社員を守るための「就業規則」と「雇用契約書」』と題し講演。

具体的にはまず時間外労働の上限規制について原則や合法な運用を確認。また新たな36協定の特別条項について管理表の適切な運用を呼び掛けた。

 引き続き国が例示している健康確保措置の例や労働基準行政運営方針で示された電気工事業指導の観点を確かめた。

 このほかにも同一労働同一賃金、時間外労働60時間超の割増賃金率見直し、高度プロフェッショナル制度、有給休暇年間5日取得義務化――などテーマごとに企業側の対応を学んだ。

2部では熊田弘信副会長が日本電設工業協会の会員大会の決議に基づき、夢と生きがいのある電設業界を目指し策定された『新アクションプラン』について基調講演。

 5つの目標である▽担い手の育成および確保&生産性向上▽適正な工期・適正な価格での受注の確保▽分離発注の促進▽電力新時代への対応▽国際貢献、海外展開の取り組み――の達成に向けた、戦略的情報発信、連携強化を図る方針が説明された。

 終了後は懇親会を催し、こだわりの地産地消の新鮮な地元料理を堪能。夜は天然温泉に漬かり日ごろの疲れを癒すなど、支部の垣根を越えて交友を深めた。翌日は早朝からゴルフや雲海を見る会で気分転換。秩父・長瀞の絶景を満喫した。

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