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山梨県甲斐市

緑化センター跡地整備で事業者公募要項作成へ 12月補正案にコンサル委託費

2018/11/21 山梨建設新聞

 県緑化センター跡地に整備を計画している「フラワーパークアンドミュージアム」について甲斐市は、事業者募集要項の作成などを支援するアドバイザリー業務の委託費を12月補正予算案に盛り込む方針を固めた。要項作成にあたり専門知識が必要なためコンサル業者に業務委託しアドバイスをもらう。委託費は数千万円規模になる見込みで予算可決後、年明けにも入札を行う見通しだ。

 注目の跡地整備に向け市は次の段階へ1歩踏み出す。同事業は市初のPFI事業として計画。設計・施工・管理・運営を官民が連携して進める手法で、県の庁舎建設など県内でもこれまで数例しかない。事業者公募にあたっては募集要項に事業内容や事業期間、スケジュールに加え、官民のリスク分担の考え方や要求されるサービス水準など多岐にわたる事項を盛り込むことになる。要項作成には金融や法律、設計・施工技術など専門知識が必要となるため、外部のコンサルに助言を受けながら進めることにした。

 アドバイザリー業務の委託費は事業規模にもよるが5000万円ほどかかった事例もある。詳細な金額は近く開かれる12月定例市議会前の会見で明らかになるが、委託費は数千万円規模になるとみられる。入札は年明け。委託後、要項作成には1年以上かかる見込みだ。

 市はこのほど、市議らに同事業の進捗状況などを説明する特別委員会を開催した。そこで先月開かれた地元説明会での意見や、それらを踏まえた市の考え、今後の大まかな事業の見通しなどを報告。事業者公募に向け要項作成に着手する方針を伝え、了承を得た。

 同事業は同市篠原地内にある県緑化センター跡地に、美術館やバラなどを植栽した公園を整備するもの。基本計画案の作成には日本総合研究所(東京都品川区)が携わった。

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