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埼玉県化学保安課

県がIoT化時代の電気安全保安セミナー開催

2018/11/27 埼玉建設新聞

 県危機管理防災部化学保安課は19日、官庁職員、関連団体、東京電力パワーグリッド関係者などに参加を呼び掛け、さいたま市浦和区の埼玉教育会館で『IoT化時代の電気安全保安セミナー』を開催した。県産業振興公社新産業振興部IoT・技術支援グループの山脇隆司氏(IoTコーディネータ)を講師に招き、超スマート社会の実現に向け変わり続ける環境下での中堅電材・工事店の役割について考えた。

 開始にあたり主催者を代表して鈴木郁夫課長は「立場の違いから興味を持つ視点が違うかもしれませんが、それぞれの立場で感じられたものをお持ち帰りいただき、お客さまへの説明など、これからの企業活動に役立てるきっかけにしていただければと思います」とあいさつ。

 セミナーは2部構成で、まず1部では山脇氏が『IoTの基礎と活用例』をテーマに講演。IoTが注目されている背景から、活用分野、仕組み、世界と国内の動向などについて解説。IoTの仕組みで得られた見える化データをさらにAIを使い高度利用する企業などが紹介された。

 山脇氏は「顧客要望に合った総合提案や施工を行う大手ベンダーに対して、地元企業の役割は自社の得意分野を作り出すことにある」と強調。そのために重要なこととして▽顧客のIoT・AIに対する期待を理解する▽IoTを構成する技術を理解する▽システム会社との連携を図る▽IoT特有の施工ノウハウを身に着ける▽大手の構想に応えられる売りを作る――など5項目を挙げ、新しい時代に進む方向性を示した。

 引き続き2部では同課の火薬・電気担当職員が『電気関係 法令講習』を実施。継続して安全に電気が使用できる環境の提供のために、電気保安の確保と対策の徹底を呼び掛けた。

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