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期成同盟会が早期供用を要望/国道294号常総BP、鬼怒川ふれあい道路

2018/11/29 日本工業経済新聞(茨城版)

 常総バイパス整備促進期成同盟会(会長=神達岳志常総市長)、鬼怒川ふれあい道路建設期成同盟会(会長=神達市長)は20日、両路線の早期整備について県土木部へ要望活動を展開した。国道294号常総バイパスで下妻市下宮地区の約1・6㎞区間の早期4車線化を求めたほか、鬼怒川ふれあい道路で主要地方道取手豊岡線以北から国道354号までの早期整備などを要望。県側は常総バイパスの4車線化や鹿小路細野線~取手豊岡線(現道)の整備について早期供用を図る方針だ。

 常総バイパス整備促進期成同盟会は常総市、下妻市、つくばみらい市で、鬼怒川ふれあい道路建設期成同盟会は常総市、下妻市、八千代町で構成。

 要望活動には神達市長、大久保司八千代町長、小田川浩つくばみらい市長のほか、風野芳之常総市議会議長、原部司下妻市議会議長、染谷礼子つくばみらい市議会議長をはじめとする各市町議会の議長や委員長などが参加。当日は神達市長が伊藤敦史土木部長に要望書を手渡した。

 国道294号は常磐道、圏央道、北関東道などの高規格幹線道路にアクセスする県西地区における南北軸の主要幹線道路。このうち県内の総延長は約58㎞。

 15年9月に同地域で発生した関東・東北豪雨災害での被害や、17年2月に同路線上で供用された圏央道常総ICなどを踏まえ、渋滞の緩和や地域の利便性向上などを図るため、常総バイパスとして4車線化を推進。道の駅しもつま付近から以南については拡幅整備をほぼ完了している。

 今回の要望活動では残る下妻市下宮地区の約1・6㎞について早期4車線化を求めた。

 一方の鬼怒川ふれあい道路は、鬼怒川西岸において主要地方道つくば野田線~筑西幹線道路方面を結ぶ南北軸の広域幹線道路。同川を挟み国道294号とも平行しており、総延長は約30㎞。

 圏央道の県内開通のほか、それに伴う大型事業などで交通量が増加しているのに対し、路線の一部が狭隘で、歩道が未整備の箇所もあることから、広域幹線道路として早急な整備が望まれている。

 13年度には県道高崎坂東線バイパスの約1・2㎞が開通。本年度は各所で道路改良工事や用地補償などを実施している。

 要望事項としては、常総市が合併市町村幹線道路緊急支援事業で進める都市計画道路鹿小路細野線(L3・7㎞)の供用を18年度に予定していることから、同路線と接続する主要地方道取手豊岡線以北~国道354号の約1・5㎞区間について整備促進を求めた。

 このほか国道125号と高崎坂東線の交差点改良の早期整備、主要地方道つくば古河線と高崎坂東線における重複区間の歩道整備を要望した。

 要望で神達市長は「下妻の一部を除いて、294号は4車線化が進んでいる。しかし鬼怒川ふれあい道路はまだまだ発展途上。西側に南北の路線を通すことは鬼怒川に架かる橋の渋滞緩和にも寄与する。ぜひ両側の早急な整備を」と伝えた。

 これらに対し県側は、常総バイパスについて常総工事事務所管内の全体延長22・5㎞のうち20・9㎞の4車線化を完了し、残る1・6㎞も早期の完成を目指す。

 取手豊岡線以北は暫定2車線で整備を進めており、特に鹿小路細野線~取手豊岡線の現道までの約300mを早期に供用できるよう整備を推進する方針。

 国道125号の交差部では、国道側本線の道路改良舗装工事を進めるほか、高崎坂東線で交差部北側の約140m区間で歩道整備に取り掛かる見通し。

 つくば古河線と高崎坂東線の重複区間では引き続き用地取得を進め、まとまった箇所から工事に入っていく考えだ。


 【写真=神達市長が伊藤土木部長に要望書を手渡した】

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