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千葉県成田市

集客棟の公募開始/成田市卸売市場再整備/1月17日から参加受付/4月に優先権者決定

2018/12/05 日刊建設タイムズ

 成田市は4日、「成田市公設地方卸売市場集客施設棟整備及び運営事業」の募集要項を公表した。今月12日まで質問を受け付け、同21日に回答。来年1月17日から22日まで参加表明を受け付ける。提案書は来年3月13日から15日の期間で受け付け、3月下旬にプレゼンテーション・ヒアリングを実施、4月に優先交渉権者を決定する。その後、5月に優先交渉権者と基本協定を締結し、7月に定期借地権設定契約を締結する。

 参加資格は、単独の法人または複数の法人で構成されるグループとする。グループで応募する場合は、構成企業のうち1者は、過去10年間に商業施設を含む不動産開発事業及び運営に係る業務実績を有することが必要。応募者が設立する特別目的会社(SPC)からの提案も受け付ける。共同企業体(JV)による応募は認めない。

 集客施設棟は、成田市場との連携や立地特性を活かした、「食」をテーマとした賑わいの創出を目的とした施設を目指している。このため、施設機能・運営では▽新生成田市場との連携▽卸売市場という立地特性を踏まえ「食」をテーマとした賑わいの創出▽日本の農水産物・食文化に係る情報発信拠点▽地域産業の発展への貢献――の4項目を盛り込み、国内外から多くの人々が来場し賑わいを創出することを求める。

 集客施設棟の事業用地は、敷地約9万2700㎡のうち、集客施設棟事業用地全体面積約1万5760㎡から構内道路を除く用地面積を貸付面積とする。用地の都市計画区域区分は市街化調整区域(建ぺい率60%、容積率200%)。用地は事業用地借地権とする。借地期間は30年以上50年未満とし、民間事業者との協議により決定。借地料は月額290万円を最低価格とし、保証金は借地料の12か月分を予定。

 優先交渉権者は来年4月に市と基本協定を締結し、7月に定期借地権設定契約を締結のうえ、事業用地の引き渡しを受ける。

 新生成田市場の建設場所は成田市天神峰字道場80番地1、81番地1地先。市場施設は青果棟、水産棟、高機能物流棟の本体棟と関連棟、集客施設棟で構成。ほかに集客施設棟への来場者増加等に向けて、集客施設棟事業用地前面の防音林に展望デッキの整備を検討している。

 本体棟は先月8日付で一般競争入札を公告、今月26日に開札する。本年度で着工し、2020年の開場を予定している。

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