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緊急輸送路を確保 大雪備え建協らが訓練

2018/12/08 山梨建設新聞

 本格的な雪のシーズンを前に県や塩山建設業協会らによる合同訓練が3日、甲州市民文化会館駐車場で行われた。大雪で走行不能となった車により緊急車両が通行できなくなった場合を想定。県の指示を受け同協会らが重機で支障車両をつり上げたり押し出したりした。訓練には日下部警察署や日本自動車連盟(JAF)も参加した。県峡東建設事務所の牧野和憲次長は「(2014年2月の)大雪の時の協会の活躍は記憶に残っている。建設業界の環境が厳しいなか、いつも良くやっていただいている」と感謝した。

 同協会はユニック車やホイールローダーを準備。県から放置車両移動の支持があるとユニック車で車をつり上げ通行に支障がない場所まで動かした。ホイールローダーでは乗用車のほか10t車を移動させる訓練も実施。手順を確認しながら迅速に作業した。

 同協会の神戸和男会長は「以前は積雪10㎝を目安に出動していたのが15㎝に、2車線確保が1・5車線確保になった」と近年出動の目安が変わってきたことを説明。同協会では除雪や車両移動などに備えバックホー140台、ダンプ・ユニック120台、オペレーター200人に、重機がある場所が把握できるシステムも配備。冬期だけでなく年間を通して維持費がかかるが、出動回数や除雪範囲が減ることで県などから支払われる経費も減るため、「今後この体制を維持していくだけでも大変」と厳しい表情を浮かべた。



【写真1=走行不能となった車を移動】

【写真2=ホイールローダーで押し出した】

【写真3=協会員ら約50人が参加】

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