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(社)埼玉県電業協会

埼電協が春日部工高で出前授業/進路選択アドバイス

2018/12/12 埼玉建設新聞

 埼玉県電業協会(岡村一巳会長)は4日、会員企業への就職サポートの一環として、県立春日部工業高等学校で同校OBら若手技術者が業界(電設)の仕事の内容を説明する出前授業を行った。対象は電気科2年の生徒79人。5、6時限を使い、進路選択の参考に電気設備工事業の仕事内容や、地域社会を支える役割などを紹介した。

この日協会からは川合昭副会長、広報委員会の矢嶋博和委員長、深井正美委員、人材育成委員会の佐野雄一朗委員長、金子圭副委員長、事務局の荒川清江専務理事ら幹部と、埼玉電設㈱、佐野電機㈱、㈱万代電気工業の3社の社員が参加した。

 5限の授業では矢嶋広報委員長が司会を務めた。まずは趣旨説明として電気科の熊谷祐教諭が「まずは業界のことを知ることが重要です。ここから開かれる道もあるかと思います。君たちのために学校まで出向いていただいていることを心にとめて話を聞いてください」とあいさつ。

 協会を代表して川合副会長は「進学、就職など進路を設定するための情報の1つとして、皆さんの将来に役立つような話を各社の精鋭3人が説明しますので、よく聞いて自分の未来のために生かしてください」とエールを送った。

 引き続き『電気業界と仕事内容について』と題して、深井電気㈱の深井代表取締役が講演。オフィスビル、マンション、工場など民間工事と、庁舎、学校、体育館など公共施設の電気設備工事についてそれぞれ説明した。

 会社内での仕事に関しては、現場施工、施工管理、設計、積算の部門ごとに、役割分担を解説するとともに、求められる資格取得などについて話した。

 入社時からの歩みを目安として示した『キャリアルート』と日本電設工業協会の『電設業界早わかりAtoZ』も用意。日常の生活を支えるために必要不可欠な仕事で、地域社会にいかに貢献しているか。就職を希望している生徒たちに電設業界の重要性と魅力を伝えた。

 6限は金子人材育成副委員長が司会を担当。入社1年目の埼玉電設の島﨑友也氏、4年目の万代電気工業の梶山和也氏、同じく4年目の佐野電機の髙橋雅也氏が順番に、これまでに培った経験をもとにアドバイス。進路選択の参考に出身、卒業校、キャリアの違う3人がそれぞれ日ごろの仕事内容や会社、現場への思いを発表した。

 質疑応答では資格取得へのサポート、主な現場の工期について、在学中に身に付けるべき技術など、投げ掛けられた多くの質問に協会側が回答した。

 総評として佐野人材育成委員長は「地元で働くことで自分がお世話になった人たちとまた関わる機会を持つことができます。われわれ電気設備業界、建設業界は人がいなくては成り立たない業種ですので、就職の際に選んでいただければと思います」と締めくくり、最後に生徒から感想文を書いてもらい授業を終えた。

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