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さいたま市建設コンサルタント協会

さいたま市建コンが設計技術研修会を開催

2018/12/12 埼玉建設新聞

 さいたま市建設コンサルタント協会(佐藤紀夫代表幹事)は7日、ときわ会館(さいたま市浦和区)で2018年度設計技術研修会を開催した。会員のスキルアップはもとより、市職員と研修することで官民相互に刺激を受けながら技術向上を図る目的で毎年実施。会員、市職員など約60人が参加した。

 講師には、プレストレスト・コンクリート建設業協会の斉藤亮一氏、植村技研工業㈱の金子大貴氏、㈱横河ブリッジの笹嶋純司氏、㈱日水コンの浦部幹夫氏を招いた。

 佐藤代表幹事は冒頭のあいさつで「技術研修会もことしで17回目となります。ことしは社会資本に携わる技術者に求められる分野を超えた新技術の習得。それと新たな設計手法の理解を含めて勉強できればと思います。わたしどもは、地域の守り手として必要不可欠な存在となり得る技術を得られるよう、これからも研修会を開催してまいります。技術者の高齢化や若手不足などが言われておりますが、技術力の衰退だけは避けたいところです。研修会が全体の底上げ、質の高いインフラ整備の一助となれば」と述べた。

 講演ではまず斉藤氏が、昨年改定された道路橋示方書のうち「Ⅲ コンクリート橋・コンクリート部材編」について解説。配布した資料とプロジェクターを使用しながら、改定した部分などを赤字で示すなどして分かりやすく説明した。

 続いて金子氏が「軌道や道路下における非開削アンダーパス各種工法」を題材に講演。函体推進・けん引工法として、鉄道や道路、河川などの下に地下構造物を造る「フロンテジャッキング(FJ)工法」をはじめ「ESA工法」「R&C工法」「SFT工法」の特徴について触れた。

 さらに笹嶋氏が「誘導加熱技術を用いた鋼橋塗膜剥離」と題し、誘導加熱式塗膜剥離工法(IH工法)の概要と事例を紹介。

 その後、浦部氏が「無人小型飛行体を活用した管きょ腐食調査技術の実用化に関する取り組み」について講演を行った。

 最後にさいたま市建設コンサルタント協会の星野達副代表幹事が閉会の辞を述べ、研修会を締めくくった。

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