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茨城県筑西市

総額32億円を予算化/小学校空調設備整備・大規模改造

2018/12/21 日本工業経済新聞(茨城版)

 筑西市は小学校の空調設備と施設環境の整備で、総額32億7046万2000円を予算化した。補正予算案を12月市議会定例会に追加で上程し、14日最終日に原案可決。今後、16校の空調設備を優先して進める方針で、年度内にも発注し、来年9月をめどに整備したい考え。大規模改造などを実施する4校の施設環境整備は順次取り掛かる見通しで、2019年度の完成を目指していく。

 市は市内20小学校で一部の特別教室に空調設備が導入されていることから、児童の学習環境の向上などを図るため、普通教室などへの整備を計画。このうち中小、河間小、嘉田生崎小、関城東小の4校では校舎の大規模改造を予定しており、改修と併せて空調設備を導入する。

 導入する空調設備は普通教室で約230台、特別教室などで約50台を見込む。パソコン室や保健室などの古くなっている既設設備についても改修する考え。

 現在は各校の設計を進めており、来年1月をめどにまとめる。竹島、古里、新治、小栗小を㈱大山都市建築設計(筑西市)、下館、伊讃、川島、五所小をトヨタ建築設計事務所(同市)、養蚕、大田、村田、長讃小を㈲おおわだ設計(同市)、関城西、大村、鳥羽、上野小を㈱一本杉建築設計事務所(同市)が担当。

 大規模改造では中小を㈱若栁建築事務所(つくば市)、河間小を一本杉建築設計事務所、嘉田生崎小を㈲アーキテック(筑西市)、関城東小を㈱フケタ設計茨城事務所(つくば市)が設計を策定中。なお大規模改造は中小北校舎、河間小東校舎、嘉田生崎小南校舎、関城東小北校舎の一部校舎で実施する予定だが、空調設備は4校の校舎全てに導入する計画。

 今補正では近年の猛暑を踏まえ、19年度に予定していた空調設備整備を前倒しし、施設環境整備と併せて工事費などを予算化した。

 空調設備整備で工事費に17億9880万3000円、工事監理委託料に1億2589万5000円、受変電設備調査委託料に105万6000円、施設環境整備で工事費に12億7585万7000円、工事監理委託料に6885万1000円を配分した。

 今後、16校の空調設備整備を優先して進める方針で、発注方式などを検討していく。大規模改造を実施する4校については、市が計画している関城中学校のプール整備とともに順次取り掛かりたい考えだ。

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