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千葉県茂原市

基本計画案でパブコメ/茂原市市民会館建設/延べ6300㎡、概算事業費約71億円

2019/01/09 日刊建設タイムズ

 茂原市は「(仮称)茂原市民会館建設基本計画案」をまとめ、8日からパブリックコメントを開始した。建設候補地を「現市民会館・中央公民館敷地」とし、建物規模を延べ6300㎡程度とした。また、概算事業費は約71億円(うち建設費60億円)と算出。整備手法については、市の財政負担を考慮し、従来方式とPFI(BTO)方式の適正が高いとし、財政負担を軽減する方策を検討する。パブリックコメントは来月6日まで実施する。

 新市民会館の建設場所については、5か所の候補地を抽出し検討。交通アクセスが良好で、公共公益ゾーンとして市役所など官公庁機能が集積し、人々が集まりやすい「現市民会館・中央公民館敷地」(茂原101)を候補地とした。同敷地面積は1万586㎡。用途地域は第二種住居地域、準住居地域。

 施設は大ホール部門(約2900㎡)、多目的ホール部門(約300㎡)、創造支援部門(約500㎡)、管理運営部門(約100㎡)、共用部門(約200㎡)の5部門で構成。ほかに共用部(約1400㎡)、機械室(約900㎡)などを加え、建物規模を延べ約6300㎡と設定した。大ホールの客席は800席程度とし、平土間形式にした場合は1000人程度の収容を可能とする。

 建設に係る事業費は概算約71億円と試算し、維持管理費に係る事業費は毎年約1億円を見込んだ。概算事業費(施設整備費)の内訳は▽設計費約3億円▽建設費約60億円▽外構費約2億円▽備品購入費約2億円▽既存建物解体費約4億円。

 一方、管理運営面では①貸館事業(施設サービス事業)②参加・創造事業③普及・育成事業④鑑賞事業⑤交流事業⑥広報・PR事業――の6つの事業に取り組むこととした。

 事業スケジュールについては、PFI(BTO)方式を採用する場合、21~22年度で事業者を選定し、22~23年度で基本・実施設計を行い、24年度に着工。24~25年度の2か年で工事を実施し、26年度早期の開館を目指す。

 一方、従来方式の場合は、20年度で設計者を選定し、21~22年度で基本・実施設計を行い、23年度に着工。23~24年度の2か年で工事を実施し、25年度内の開館を目指すことになる。

 基本計画の策定はシアターワークショップ(東京都渋谷区神宮前6―23―3)、整備手法に関する調査はパシフィックコンサルタンツ(千葉事務所・千葉市中央区新町1―7)が担当。

 同事業は、既存の市民会館・中央公民館の老朽化に伴い、市民会館機能と公民館機能を備えた複合施設を整備するもの。昨年度で基本構想を策定。同構想に基づき、本年度で建設検討委員会やワークショップなどの意見を踏まえ、計画案をまとめた。

建設候補地の現市民会館・中央公民館

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