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国土交通省長岡国道事務所

十日町道路の構造物はトンネル4本、橋梁6橋を想定

2019/01/09 新潟建設新聞

 北陸地方整備局長岡国道事務所は上越市と南魚沼市を結ぶ地域高規格道路、上越魚沼地域振興快速道路(総延長60km)のうち、十日町市北鐙坂から八箇をつなぐ十日町道路(延長11km)について、想定ルート上に、1200m~2400mのトンネルを4本、50m~1300mの橋梁を6橋設置する。このほど課題解決に向けた検討を開始した。

トンネル坑口部斜面8カ所のうち、地すべり対策は1カ所、表面崩壊対策では4カ所の施工が必要。

 信濃川の渡河橋は延長1300m、河川内に設置する橋脚高は50mのハイピアで、非出水期の施工の可否や耐震性能の検討を進める。地形や地質特性による課題解決に向けた技術検討委員会が立ち上がった。

このほど第1回の会合が開かれ、委員長に長岡技術科学大学の大塚悟教授が選ばれた。

大塚委員長は「この事業は地元住民からの要望も強い。早期の完成を目指し、課題の抽出、解決に向けて協力をお願いしたい」と委員らに呼び掛けた。

 十日町道路は2018年1月に県が想定ルート帯を決定。土砂災害危険箇所を極力避けたもので、代替路線としての機能性の高さや、十日町市の開発エリアを通過する点などから選定された。トンネル区間が多く、冬季の安全性や走行性に優れていると評価する一方、シルトと砂礫で構成される魚沼層の上部に段丘堆積物の砂礫度が分布し、丘陵部に多くの地すべり地形があることが課題となっている。

 今年度内に再度会合を開き、より具体的な課題抽出を行う。


【十日町道路想定ルート帯】

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