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千葉県健康福祉部

現地、消防学校の2案/県千葉リハビリテーションC検討会議/建て替え配置案を提示/来年度は基本計画を

2019/01/10 日刊建設タイムズ

 県健康福祉部は9日、「千葉県千葉リハビリテーションセンター施設整備検討会議」(議長=岡田就将・県健康福祉部保健医療担当部長)の第2回目を県教育会館で開催。基礎調査資料をもとに、センターの機能・役割や建て替え配置案について検討を行った。配置案では、現地での建て替え配置案と県消防学校用地を移転先とする配置案の2案が提示された。基礎調査はシステム環境研究所(東京事務所・東京都中央区八丁堀2―26―9)が担当している。

 会議に先立ちあいさつした岡田就将議長は「基礎調査の結果や検討会議での意見を踏まえて、来年度の早い時期に建て替え場所を決定し、その上でセンターの具体的機能や役割などを盛り込んだ基本計画を策定したい」と述べ、来年度で基本計画の策定に入る考えを示した。

 現地での建て替え配置案は、建物規模を既存建築物の1・5倍を最大規模とし、最大約4万㎡とした。建物は外来診療棟と居住棟で構成。配置案による建物規模は、外来診療棟が地下1階地上13階建て延べ約2万8000㎡、居住棟が6階建て延べ約1万1000㎡で、ほかに渡り廊下が加わり、総延べ面積は約3万9790㎡を想定する。外来診療棟と居住棟は渡り廊下で連結。工事は2期に分けて実施。1期で外来診療棟、2期で居住棟を行う。工期は1期の建築・移転で約33か月、2期の建築等で約24か月を見込み、全体として5年3か月を予定する。

 また移転建て替え案は、建設場所を消防学校用地、建物規模を最大約4万㎡とし、これに分校分約5000㎡を加え約4万5000㎡とした。建物は外来診療棟と居住棟で構成。建物規模は、外来診療棟が地下1階地上6階建て延べ約3万4000㎡、居住棟が6階建て延べ約1万1000㎡で、総延べ面積を約4万5000㎡とした。工期は全体で約2年9か月を見込む。

 消防学校は、2021年度の完成を目指して建設中の消防学校・防災研修センターに移転する予定となっている。

 一方、センターの役割・機能は、基礎資料をもとに検討。センターの機能として▽病院機能(リハビリテーション医療施設)▽療育機能(愛育園)▽通園機能(児童発達支援センター)▽就労支援機能(更生園、高次脳機能障害支援センター)▽相談機能(総合相談部、児童発達支援センター、高次脳機能障害支援センター、地域リハ推進部)▽研究開発機能(テクノエイドセンター、補装具製作室)――の6機能が提示され、審議が行われた。

 このほか県からは、ニーズを把握するため、今月中に利用者、職員、民間医療機関等へのアンケート調査を実施することが報告された。

記事資料 現地建て替え配置案 移転建て替え配置案

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