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(社)埼玉県電業協会

埼電協がICTテーマにイノベーションセミナー開催

2019/01/30 埼玉建設新聞

 埼玉県電業協会(岡村一巳会長)は25日、さいたま市中央区のホテルブリランテ武蔵野で、総務省情報流通行政局情報通信政策課の品川健一課長補佐と、㈱建設経営サービスの提携講師である新田祥子氏を招き、情報通信白書に基づくICT(情報通信技術)に関する講演と、部下への指導などコミュニケーション能力を磨く2部構成のイノベーションセミナーを実施。タイムリーな話題として生活向上に欠かせないICTについて県内企業に求められる課題を探った。終了後は2019年賀詞交歓会を開催した。

 セミナーの開始にあたり岡村会長は「先日の新聞に18年の世界の純利益が掲載され、その4割を米国の企業が占める見込みだと書いてありました。稼ぎ頭が製造業からデジタル事業者に変わってしまったようです」などとセミナーを準備した背景について説明し講師を紹介した。

 1部では品川氏が『「18年版情報通信白書」を読み解く~ICTによる生産性向上と組織改革について~』と題し講演。人・モノ・組織・地域などをつなげることで新たな価値を創造するICTについて、人口減少時代における持続的成長をテーマに、ソフトウェア投資や人材などの現状を米国と比較。品川氏は「働き方改革の視点からも使えるツールは使い、仕事をしやすい環境に改善することで、その分を創造性のある部門に仕事を振り向けることが大事」と伝えた。

 引き続き2部では新田氏が『人を動かす「リーダーの伝え方」』を指導。話がうまく伝わらない理由から話し始め、専門的な見地から脳の特徴に注目した感情のコントロール、心理法則を活用した会話法などを紹介。ハラスメントの誤解を与えないためにも相手の自尊心を傷つけない会話の重要性を説いた。

 セミナー終了後は賀詞交歓会へと移行。改めてあいさつに立った岡村会長は「今年も資格取得や企業を守るためのコンプライアンスの勉強会など多くの講習会の開催を予定しています。また業界の声を行政に伝える大事な役割もあります。より一層の組織の充実を求め、県民の安全安心を守るため責任を持って協会活動を行っていきたいと思います」と抱負を述べ協力を要請した。

 その後は賛助会員の代表者がそれぞれ自己紹介を行い、山口裕副会長の発声で乾杯。和やかに親睦を深め1年の門出を祝った。

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