記事

事業者
千葉県健康福祉部

新年度に実施設計/県健康福祉部/県社会福祉センターの整備/20年度着工、22年度供用

2019/01/30 日刊建設タイムズ

 県健康福祉部健康福祉指導課は、県社会福祉センターを移転改築する「千葉県社会福祉センター整備事業」で新年度、実施設計に着手する。県の新年度予算案に実施設計費や建設予定地にある施設の解体工事費として1億8142万円を措置した。事業スケジュールは、新年度に実施設計を行い、20年度に着工。20~22年度で工事を実施し、22年度中の供用開始を目指す。

 基本設計は、指名型プロポーザルで選定した千都建築設計事務所(千葉市美浜区真砂3―1―2)が担当し、昨年末に完了した。

 同事業は、老朽化に加え、耐震性が不十分な県社会福祉センターについて、社会福祉活動の推進や、災害時におけるボランティアの拠点としての機能を強化するため、県が主体となって再整備を行うもの。

 建設場所は千葉市中央区千葉港4―5地先で、旧女性サポートセンター一時保護所。敷地面積は2646㎡。建物規模はS造5階建て延べ約5400㎡で、制振構造を採用。また、建設予定地が軟弱地盤のため現在、地盤調査を実施しており、必要に応じて液状化対策も検討する。建物用途は県社会福祉協議会など団体関係の部屋が20室と、ほかに会議室、研修室など。

 建設予定地にある既存施設の解体工事については、実施設計を能城綜合企画設計事務所(千葉市中央区末広1―21―9)に委託し、本年3月15日までの工期で設計作業を進めている。本館と付属建物があり、規模は本館がRC造3階建て延べ約1155㎡で、総延べ床面積は約1206㎡。

 既存の社会福祉センター(千葉市中央区千葉港4―3)は1974年1月29日の竣工。建築後43年を経過し、施設の老朽化が進んでいるほか、Is値が0・37で耐震性が不足している。敷地面積は1178㎡。建物規模はSRC造5階(塔屋2階)建て延べ3789・54㎡。

 施設内には社会福祉7団体、高齢者福祉4団体、障害者福祉4団体、その他1団体の合計16団体が入居している。施設は県社会福祉協議会と県が共同で所有。新施設は県の単独所有となる。

 新センターは、福祉関係団体の拠点としての機能のほか、新たに①県民の地域福祉活動促進の拠点②福祉人材養成・確保の拠点③災害の福祉的支援の拠点としての機能――を加える計画となっている。

県社会福祉センター完成予想図

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら