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千葉県東葛飾農業事務所

利根Ⅱ期地区に着手/県東葛飾農業事務所/6か年で事業費21億円/幹線排水路7・5㎞など整備

2019/01/31 日刊建設タイムズ

 県東葛飾農業事務所は本年度、防災施設ストックマネジメント事業の利根Ⅱ期地区(柏市、我孫子市)に着手した。事業期間は2018~23年度の6か年で総事業費21億100万円(うち工事費18億4240万円)を投入し、幹線排水路7・5㎞や青山排水機場の管理橋の機能保全対策工事などを実施する。受益面積は966・1ha。機能診断調査結果に基づいた改修を行い、併せてライフサイクルコストの軽減を図る。

 主な事業内容は、1~3号幹線排水路の改修と青山水門管理橋の架け換え工事。幹線排水路の構造はいずれも逆L型擁壁水路(開水路)。1号幹線排水路は延長2940mで排水量13・78㎡/s。2号幹線排水路は延長2567mで排水量14・83㎡/s。3号幹線排水路は延長2005mで、排水量5・85●/s。青山水門管理橋の延長は約29・9m。

 本年度は、1~2号排水路の路線測量と用地測量及び3号排水路の路線測量を委託。1号排水路は国内調査測量に予定価格1075万円に対し1000万円で、2号排水路はエポックに同1023万円に対し同970万円、3号排水路はつくもに同854万円に対し同780万円(いずれも消費税抜き)でそれぞれ委託した。

 1号排水路は路線測量の延長が約2940m。2号排水路は路線測量が約2570m、用地測量が約0・81ha。3号排水路は路線測量が約2030m、用地測量が0・45ha。来年度で実施設計を行い、21年度から本格的に工事に着手する予定。

 同地区の排水は1~3号排水路により集められ、我孫子市北新田地先の青山排水樋管、青山排水機場、利根排水機場及び新利根排水機場により利根川に排除している。

 幹線排水路は、老朽化から腐食等の劣化が進み、護岸の崩落による排水断面の縮小が見られる。また、青山水門を作動させるための管理橋も老朽化している。管理橋が使用不能になった場合には、排水機場の運転も不可能となる。

 施設の脆弱化による大きな湛水被害が懸念されることから、生産力維持と経営の安定、優良農地の保全を図るため、施設の長寿命化計画に基づく幹線排水路、管理橋の機能保全対策を実施する。

 計画段階における年度別事業計画は次の通り。

 ▽18年度=事業費1億5610万円。測量試験1億4870万円、ほか

 ▽19年度=事業費3億6830万円(うち工事費3億4650万円)。2号幹線排水路工事3億4650万円、測量試験費410万円、用地買収補償費10万円、ほか

 ▽20年度=事業費4億760万円(うち工事費3億8280万円)。2号幹線排水路工事2億760万円、3号幹線排水路工事1億7520万円、測量試験520万円、用地買収補償費20万円、ほか

 ▽21年度=事業費3億9140万円(うち工事費3億7270万円)。1号幹線排水路工事1億990万円、3号幹線排水路工事2億6280万円、用地買収補償費10万円、ほか

 ▽22年度=事業費4億2460万円(うち工事費3億9470万円)。1号幹線排水路工事2億1980万円、3号幹線排水路工事1億7490万円、ほか▽23年度=事業費3億6300万円(うち工事費3億4570万円)。1号幹線排水路工事3億2970万円、管理橋1600万円

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