記事

事業者
(一社)千葉県建設業協会

「永年勤続功労」52人を表彰/優良建設工事監理・主任技術者90人も/千葉県建設業協会

2019/02/06 日刊建設タイムズ

 (一社)千葉県建設業協会(畔蒜毅会長)は5日、千葉市内のオークラ千葉ホテルにおいて「2018年度永年勤続者(役員・従業員)功労表彰式」「2018年度千葉県優良建設工事・主任技術者功労表彰式」「2018年度建設雇用改善優良事業所表彰式」「2018年度(独)勤労者退職金共済機構理事長表彰伝達式」を開き、功労者及び優良事業所等に対して賞状の授与と記念品の贈呈を行った。協会表彰規定により、永年勤続者は会員企業で役員が15年以上、従業員は20年以上勤務し、成績優秀と判断された者を表彰。同じく主任技術者については、県の優良建設工事物件を手掛けた主任技術者を対象に、公共工事の品質確保と現場施工技術の向上の観点からの励みとして、95年度から表彰を実施。この日の受賞者は、永年勤続功労が52人(役員4人、従業員48人)、主任技術者功労が90人。


「表彰縮小」に翻意再び


 主催者を代表してあいさつした畔蒜会長は、まず、永年勤続功労者について「会員企業の役員または従業員として、多年にわたり会社の経営並びに技術の向上に地道に取り組まれ、地元支部長から推薦を頂いた方々である」と紹介。「みなさんは建設業の仕事を通じて、地域社会の発展に多大な貢献をされている方々」との認識を示したうえで「長年にわたる努力と労苦に対し、深く敬意を表するとともに、心からお祝いを申し上げる」とした。

 また「企業の発展には優秀な人材の確保と育成が不可欠」とした氏は、両功労者に対し「長い時間を費やして培われた豊富な経験と知識を活かし、今後とも後進の指導や建設業界の地位向上のため、さらに地域貢献活動等に一層の尽力を賜りたい」と要請した。


優れた工事すべて/技術者表彰を念願


 一方で「優良工事主任技術者功労表彰」について畔蒜会長は、17年度に県が発注した公共工事において「他の模範となる優秀な成績で完成させた工事を担当された方々である」と強調。一昨年度から、県の優良工事表彰が30社以内に限定される状況に対して「本協会では、公共工事の品質確保と施工技術向上の観点から、会員企業に在籍する81点以上の評定点を獲得した監理技術者と主任技術者全員を、他の模範として独自に表彰することにした」と説明。

 さらに、優良工事の施工については「勤務されている会社のみならず、私ども協会会員や県内企業の技術力に対する評価を高めるもの」とし「県においても、優れた工事を施工したすべての技術者が表彰されるよう、再考して頂きたいと念願する」と強く訴え、昨年に引き続き、再び粘り強く、県に対して表彰対象者の縮小についての翻意を促した。


建設業の役割と/使命の正当評価


 本年度も台風や地震などの災害が日本各地で発生し、自然の猛威に対する備えが脆弱な国土の実態を知ることになったことについて「我々地方建設業者は、いつどこで発生してもおかしくない自然災害への応動態勢を一層強化させるとともに、より良い県土を次世代に引き継いでいくための社会資本整備に向けて、建設業の役割や使命が正当に評価される活動に、積極的に取り組むことが肝要である」と指摘。

 最後に、協会として「会員企業の安定した経営と技術力の向上に繋がる取り組みをバックアップし、建設業の一層の活性化に向けて対応していきたい」と力強く述べて、あいさつを結んだ。


地域支える基幹産/業の誇りを持って


 表彰状授与に引き続き、来賓を代表してあいさつした県県土整備部の河南正幸部長は、社会資本の整備や災害時の迅速な応急対応について「何よりも地元の建設業が、日頃より元気に活力を持って活躍して頂ける環境が必要だと考えている」と強調。

 一方で現在、建設業界においても人口減少や高齢化を背景に、担い手の確保が大きな課題となっていることには、県として「改正品確法が新たに掲げた『将来にわたる公共工事の品質確保と担い手の中長期的な確保』の基本理念に基づき、ダンピング対策や施工時期の平準化など、発注者としての責務に積極的に取り組んでいく所存でいる」と言明。加えて「みなさんも『地域社会を支える基幹産業』に従事しているという誇りを持ち、さらなる技術力や経営の安定向上を図られるよう期待している」と呼びかけ、祝辞に代えた。

畔蒜会長 河南・県土整備部長 永年勤続者功労表彰式受賞者(役員の部及び従業員の部)

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら