船橋市が13日明らかにした２０１９年度当初予算案によると、各会計規模は一般会計が前年度比２・０％増の２１２１億６０００万円、特別会計（６会計）が同０・４％減の１０３６億５８５０万円、企業会計（地方卸売市場、病院、下水道）が同３・４％減の５４６億３２２万円で、これらを合わせた予算総額は同０・５％増の３７０４億２１７２万円。一般会計の当初予算額が前年度を上回ったのは16年度以来３年ぶり。大規模事業としては、下水道事業会計の高瀬下水処理場消化槽設置事業で総額40億２６００万円の継続費（19～21年度）を設定。また、一般会計では西船歩道橋橋脚耐震補強工事委託で期間19～21年度、限度額３億５８９１万８０００円、鉄道駅バリアフリー化設備整備費補助で期間19～25年度、限度額６億５４２７万７０００円の債務負担行為を設定する。

　一般会計歳出のうち普通建設事業費は、前年度比８・９％減の２４７億１３２５万４０００円。補助、単独の内訳は、補助事業費が同16・３％減の１２２億３６６８万円、単独事業費が同０・３％減の１２４億７６５７万４０００円。

　工事が本格化する（仮称）塚田第二小学校建設事業費や、老人福祉施設整備補助金等は増となるが、（仮称）東消防署古和釜分署・消防訓練場整備事業の終了などで、前年度よりも額にして24億９４７万６０００円下回った。

　款別に主な事業をみると、総務費では本庁舎整備費（空調改修）１億１７５９万円、昨年12月に実施方針を公表し、３月下旬ごろにも募集要項を公表予定のＪＲ南船橋駅南口市有地活用事業支援業務委託に１３５０万４０００円、津波避難計画改定業務委託に９００万円、防災行政無線デジタル化工事に２億５４００万円等を計上。

　民生費では、前年度からの継続事業として（仮称）塚田第二放課後ルーム建設事業（塚田第二小に併設）を推進するとともに、児童ホーム整備に７３２９万２０００円、保育所整備（給水管等、屋上防水改修）に１億４６８万１０００円を計上。

　衛生費では、医療センター建て替え基本設計発注準備業務委託等に２２９１万４０００円を計上し、20年度の基本設計に向けて設備などの設計条件の整理や、敷地の利用計画作成等を行うほか、環境基本計画の策定に９００万円を計上。また、20年４月の稼働開始に向けて南部清掃工場の建て替えを推進する。

　土木費では、道路維持費に９億４０３０万円、道路整備費に４億１８６８万４０００円、橋梁維持費に４億５０９３万８０００円を計上するとともに、海老川上流地区のまちづくりでは、区画整理事業予定区域外の基本構想の策定を引き続き推進。また、船橋駅南口周辺地区（Ｃ街区）まちづくり勉強会支援業務委託料１００万円も盛り込んだ。

　教育費では、前年度からの継続事業となる（仮称）塚田第二小学校建設事業や特別支援学校金堀校舎増築工事以外に、小学校校舎改修に１億３８００万円、小学校給食室改修に１億３２４０万円、高等学校施設整備に２億１６２５万円を計上した。